韓国プロ野球(KBO)KIAタイガースから海外挑戦を目指してFA権を行使したヤン・ヒョンジョン(32・梁玹種)が、NPB球団にも売り込みをかける方針だ。
ヤンはKBO通算147勝の左腕。昨秋のプレミア12では日本との決勝戦に先発した韓国代表のエース格だ。
メジャー移籍を目指してFA権を行使しているが、32歳という年齢や、巨人の菅野智之や日本ハム有原航平がポスティング申請をしているという事情、さらにコロナ禍の影響などもあり、MLB球団の反応は芳しくなく、マイナー契約を持ちかけられている状況。このため、代理人を通じてNPB球団にも売り込みを図る方針だという。
ヤンは14年オフにもポスティングによる海外移籍を図り球団が入札額を不服として破棄。16年オフにはFA権を行使し、DeNAが2年6億のオファーをしたがKIAに残留した経緯がある。本人は年齢的にも今回が海外挑戦の「最後のチャンス」と、移籍に積極的だ。
今季の成績は31試合で11勝10敗、防御率4.70と19年(16勝8敗、防御率2.29)から大きく落ちているのが気がかりだが、実力は証明済み。先発左腕不足解消の妙手となるか。
文/BBNEWS編集部 写真/球団HP、instagramより