DeNA今季の赤字は算出不能「損益続く可能性」

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DeNAベイスターズの親会社ディー・エヌ・エーは14日に行った決算発表会見で、新型コロナウイルスのためにスポーツ事業が深刻な打撃を受けていることを明らかにした。

守安功社長は会見の中で、今年1~3月期のスポーツ事業の売り上げが前年同期比で42%減の13億円、営業損益が25億円の赤字となったことを明かした上で、今年度(2020年4月~2021年3月)については「興行・動員ができない状況下ではオフシーズン並みの損益が続く可能性がある」と厳しい見通しを示した。過去2年の同社スポーツ事業のオフシーズンの赤字幅は16億~25億円だ。

守安社長は「新型コロナウイルスで興行の予定、実施方法など、見通しを算出するための合理的な前提の策定が困難」として、通期の見通しは公表しなかった。現状、6月半ばから下旬にかけての開幕を目指しているプロ野球だが、6月中に開幕できたとしても当面は無観客での開催が続くとみられ、第1四半期は「オフシーズン並み」の赤字が濃厚だ。7月以降、観客を入れることができたとしても、客同士の間隔を空けた間引き状態から全面解放まで段階的に緩和される可能性が高く、昨季までのような満員のスタンドが実現するのはいつになるか不明だ。

昨年度はセ・リーグ2位に食い込んでクライマックスシリーズを横浜スタジアムで開催、観客動員数も過去最高を記録し、スポーツ事業としては12億円の黒字を計上したが、今年度の黒字はすでに絶望的。今後の状況によっては四半期20億円前後の赤字が4期続いてしまう可能性もある。

そして、ディー・エヌ・エー本体の決算も2020年3月期は492億円の赤字となった。本業のゲーム事業の売り上げは横ばい、収益率は低下している。そんな状況だからか、同社はスポーツ事業を「優良セグメント」と位置づけ、横浜スタジアムのスタンドを増設するなどの投資を行い、「野球ビジネス」を収益の柱の一つに育てようとしていた。

コロナ禍に悩まされているのはどの球団も同じだが、DeNAにとっては特に痛いタイミングだったかもしれない。

文・写真/BBNEWS編集部

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