2019年シーズンの開幕まで10日を切った。12球団の今季のスローガンから、戦いへ向けた意気込みを読み解く。
昨季、最下位に沈んだ楽天は「RESTART!日本一の東北へ」を掲げ、目標は日本一への巻き返しだ。
今季は球団創設15年目。14年間で得た良い部分を残しつつ、石井一久新GM、平石洋介新監督が率いる楽天イーグルスが心機一転、生まれ変わって再スタートする決意を表した。
昨季と同じく、「日本一の東北へ」の言葉も採用。ファンとチーム、東北全体が一丸となり、日本一を目指すという誓いを込めた。
昨季までの良さは、投手陣では6年連続二桁勝利を挙げている則本昂大と岸孝之の2本柱か。則本は肘のクリーニング手術をしたため、開幕投手の岸への期待が高まる。
打線では昨季の新人王・田中和基が足首を捻挫したが、開幕には間に合う見込み。鋭いスイングは魅力十分だ。
新戦力では、西武からFAで加入した浅村栄斗とブラッシュが中軸を担う。ドラフトで4球団が競合したルーキー辰巳涼介(立命館大)は三拍子揃った即戦力ルーキーで、定位置を伺う。
則本が離脱するなど、戦力的には不安も大きい。日本一は険しい道だが、どこまで順位を上げられるか。目標は高い方が良い。新生・楽天には台風の目になってもらいたい。