鳥谷敬引退迫る ロッテ広島テストはあるか

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プロ野球は1日にキャンプインしたが、阪神を退団した鳥谷敬は未だに去就が決まっていない。現役続行を希望しているが、ウルトラCはあるのか。

鳥谷は昨季が年俸4億円の5年契約の最終年度だった。5年間の成績により、現役を続行するのであれば大幅な減俸は避けられなかった。だが、功労者でもある鳥谷に、阪神が例えば3000万円などの年俸を提示する訳にはいかない。生え抜きのスターでもあり、阪神は引退試合を用意した上での引退を勧告した。

阪神に残れば指導者になるのは確実とも見られていた。そのため、鳥谷の周辺でも、阪神での引退が望ましいという考えもあった。ある関係者は19年シーズンの開幕前から、鳥谷に19年限りでの引退を勧めていた。だが、現役に固執する鳥谷は球団や周囲の考えを受け入れなかった。

鳥谷は受け皿になるチームがあると思っていたのか。あるとすれば、マスコミはロッテを最有力と書いていた。かつて、井口監督と鳥谷は自主トレを共にしていたし、同じマネジメント事務所「PAMS」に所属しているからというのが理由だった。

PAMSといえば、所属する美馬学が楽天からロッテにFA移籍した。美馬がFA宣言する前から、bbnewsはロッテに入団すると書いていた。だが、美馬は昨季140イニング以上を投げた。脂の乗ったバリバリの戦力であり、巨人、ヤクルトも欲しがった。成績が下降線を辿っている鳥谷と同列には論じられない。

ロッテの遊撃には藤岡裕大、平沢大河に加えて、井口監督の国学院久我山高の後輩・松田進がいる。松田も「PAMS」に所属している。二塁には中村奨吾、三塁にはレアードがおり、安田尚憲にも出番を与えたい。生え抜きの選手会長・鈴木大地ですら残留しても多くの出番は望めなかったのが実情だ。鳥谷に出番があるとすれば、二塁の控え。だが、松本直樹球団本部長ら編成の判断では、控えとしか見込めない鳥谷を獲る余地はなかったと見るべきだろう。

鳥谷は今後どうなるのか。キャンプ中にテストを受けて入団に漕ぎつけた例は少なくない。現ロッテ二軍監督の今岡誠、前オリックスの成瀬善久らがそうだ。

だが、今岡は当時のロッテのフロント、成瀬は西村監督との繋がりがあり、合格するのが前提だった。鳥谷ほど実績がある選手なら尚更のこと、獲得するのが前提でなければ、キャンプに参加させるなど有り得ない。キャンプに参加するのであれば、入団とセットだろう。ただ、それもキャンプインの前にアナウンスするのが通例だ。しかも、ロッテのキャンプは13日までと短い。

鳥谷は昨秋以降、ハワイで自主トレを行なっていたという。昨季は控えとして出場機会に恵まれず、成績を残せなかった。スタメンとして試合に出れば成績を残したという訳でもなく、現状の実力やコンディションは不明だ。キャンプインした以上、現役続行の可能性は確実に低くなっている。

かつては中村紀洋が2月に入ってもトレーニングを続け、キャンプイン後に中日のキャンプに練習生として参加して育成契約を勝ち取った。広島の編成に鳥谷の早大の同期がいるが、同期に編成権はなく、松田オーナー次第だろう。ロッテ井口監督は青学大やホークスの元同僚らでコーチ人事を固めており、最終的には鳥谷獲得へ強権を発動しないとも限らない。

現役続行へ。大逆転の芽は、僅かながら残されている。だが、引退が迫っているのもまた、間違いない。

文・写真/BBNEWS編集部

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