韓国プロ野球(KBO)は27日、今季のオープン戦50試合をすべて中止にすることを決定した。
KBOの発表によると、韓国政府は新型コロナウイルスの感染拡大問題を最上級の「深刻」レベルに引き上げたことを受け、3月14日に開幕予定だったオープン戦全50試合の日程をキャンセルした。
3月28日に開幕する予定の公式戦については、3日に緊急会合を開催して方針を決定する。
こうした事態から、KBO各球団は公式戦開幕までの調整をどうするかに頭を悩ませている。斗山、キウム、LGは、予定通りにキャンプを切り上げてソウル市内の球場で練習試合を行う事を検討している。
一方、米国でキャンプしている5球団は、新型コロナが広まっている韓国に帰るべきかどうかを逡巡しているチームもある。沖縄でキャンプをしているサムスンは、本拠地の大邱地域が最も新型コロナの感染が深刻な地域のため、3月5日に終える予定だった恩納村赤間球場でのキャンプを延長する検討に入った。
ただ、韓国と各国を結ぶ航空便も減便されているため、日程を変更した場合にチーム全体での移動する便を確保できるかは不透明。そもそも公式戦が予定通り開幕できるかもまだ分からない状況では、決めかねるのも致し方なしか。
韓国でもプロ野球チームの悩みは当分続きそうだ。
文/BBNEWS編集部 写真/Twitterより