韓国プロ野球、コロナ陽性者が観戦 入場上限25%に緩和も集客苦戦

ニュース スポーツ KBO(韓国プロ野球)

韓国プロ野球(KBO)は11日から有観客試合の入場者数の上限をこれまでの球場収容人数の10%から25%に引き上げたが、チケットを完売した試合はなく、期待したほどの観客動員数の伸びは見られなかった。

入場制限は、韓国政府が収容人員の30%までに緩和したが、KBOが自主的に25%に削減してこの日を迎えた。雨で中止となった1試合を除き、4試合で約2万枚のチケットが売り出されたが、入場者数は計7920人のみ。最も入った蚕室球場のLGツインズ-KIAタイガース戦でも3169人と、満席(5819人)の半分強に過ぎなかった。上限10%からの上積みはほとんどない状況で、各球団の苦境は今後も続きそうだ。

タイミングが悪いことに、KBOはこの日、4日に蚕室球場で行われた斗山ベアーズ-サムスンライオンズ戦の観客がその後に新型コロナウイルスの症状を見せ、8日に陽性と確認されたことを発表した。KBOはその後、監視カメラの映像などで陽性者の動向を確認し、球場での濃厚接触はなかったと結論付けたが、球団は同球場のチケット購入者が希望した場合には無料でキャンセルを受け付ける措置を取った。

KBOの11日終了時点の順位は以下の通り。

1位 NC 47勝26敗2分
2位 キウム 48勝34敗 3.5
3位 斗山 44勝33敗2分 5.0
4位 LG 43勝36敗1分 7.0
5位 KIA 41勝35敗 7.5
6位 KT 40勝35敗1分 8.0
7位 ロッテ 38勝35敗1分 9.0
8位 サムスン 37勝41敗1分 12.5
9位 SK 25勝53敗1分 24.5
10位 ハンファ 21勝56敗1分 28.0

文/BBNEWS編集部 写真/蚕室球場

関連記事