◆広島2-7阪神◆
阪神・矢野監督がなりふり構わぬ貪欲な采配で4連勝を決め、逆転優勝に望みをつないだ。
二回に佐藤輝の24号3ランで先制し、七回には糸原の犠飛で中押し。3点リードの八回には坂本の2点適時三塁打でダメ押しに成功し5点差としたが、その直後、一死三塁で島田にスクイズを命じて6点差にした。
大差でのスクイズに敵地は静まり返り、マウンドのバードは信じられないという表情で首を振ったが、矢野監督は「作戦なんて選手たちがやってくれてこそなんでね、島田がよく決めてくれたなって思います」と淡々。
6点差に広げたことで、勝ちパターンの投手を温存し、八、九回は馬場、小林のリレーで1失点に抑えて逃げ切った。
この時点でヤクルトとのゲーム差は「-0.5」となり、ヤクルトが同日のナイターで敗れれば首位浮上、26日には逆転優勝の可能性も出てきた。
「まだヤクルトが負けてくれないと、っていう条件が付いたにしてもね、いいプレッシャーはかけられてると思うんで、残り一つ、そこを目指して戦いきるしかないんで、今日までやることはしっかり、みんなやってくれたし、できたと思います」
26日は今季7勝1敗1分と得意にしている甲子園での中日戦。ヤクルトを着実に追い詰めている。
文・写真/BBNEWS編集部