◆広島0-9阪神◆
阪神がこれまでの打撃不振が嘘のように得点を重ね、広島に快勝した。
阪神は今季初の2桁安打となる13安打の猛攻で9得点を挙げた。前日までの8試合、阪神の最高得点は3点だったが、この日は3打点の福留を筆頭にクリーンアップ3人がそろって打点を記録して大量点につなげた。守っては西が大量の援護で楽なピッチング。広島打線を6安打に抑えて完封。阪神での初勝利を挙げた。
打線変身の原動力は今季初めて2番で起用された主将・糸原だろう。三回に先制タイムリーを放つなど、今季初の猛打賞を記録して矢野監督に応えた。
矢野監督は今季初めて新人・近本をスタメンから外すなど、大幅に打線を入れ替えた。これがはまった形だが、今季の打順変更は9試合目にしてすでに5回目。育てたいのか勝ちたいのかがよくわからない采配だ。我慢ができず、結果が出ない若手をすぐにスタメン外し、2軍落ちを繰り返し、委縮させていった前任者の影がちらつくのは気のせいか。ひとまず結果を出した新オーダーだが、この打線がいつまで続くのかが見ものである。