阪神、大逆転で甲子園開幕戦勝利も・・・

阪神 DeNA

◆阪神12-8DeNA◆
阪神が最大5点差を逆転し、昨年は“鬼門”だった甲子園の初戦を制した。
得点力不足が課題だった打線が、サイクル安打を放った梅野を筆頭に奮起し、15安打12点を奪ったのは明るい材料だが、手放しでは喜べない。勝てたのは、相手の度重なるミスに救われた面が大きいためだ。

DeNA先発のルーキー・上茶谷からは6回で3点を奪ったものの、そのうち2点は梅野のフライを三塁打にしたライト・ソトのまずい守備のおかげだ。それ以外は打ちあぐねていた上茶谷を七回からエスコバーに替えたラミレス監督の采配も阪神を助けた。2点差に詰め寄った七回は捕手・伊藤光の悪送球が得点につながり、逆転したのも福留の右飛をソトが3点タイムリー落球したためだ。

一方で、中日から移籍の昨年13勝左腕・ガルシアはこの日も打ち込まれ、2日の巨人戦に続いて7失点。先発の柱と期待しているだけに、この不調は頭が痛い。また、前の試合で大勝したスタメンを崩して組み替えた上本・糸原の一、二番はノーヒットと、この日中盤までの苦戦の原因となった。

試合後、興奮した面持ちで「忘れられない1勝になりそう」とはしゃいだ矢野監督だが、もう少し落ち着いた采配はできないものか。

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