開幕投手8人が先発 コロナで異例の調整

NPB(プロ野球) スポーツ 阪神 西武 DeNA オリックス ロッテ 日ハム 広島 ヤクルト 楽天

開幕予定の19日まで2週間となった5日、開幕投手が有力視されている8人が先発した。コロナウイルス感染拡大の余波で、異例の調整を余儀なくされている。

DeNAー日本ハムは今永、有原の投げ合いとなった。今永は5月30日の紅白戦で2カ月ぶりに実戦のマウンドに上がり2回を投げたが、対外試合となると勝手は違う。有原は3月15日以来だ。

今永は初回に王柏融の2ランを含む3安打を浴びて3失点したが、二、三回は三者凡退に切り抜けた。最速149キロ。計45球だった。

「初回から全力でいく準備をしていたのですが、少し慎重になってしまいました。二回以降はキャッチャー方向に矢印(のイメージ)を向けることにより、体の開きを抑えることができました。次回登板は長いイニングになると思いますが、点を許したとしても粘りの投球をしたいです」。


一方の有原は3回を2安打無失点。3四球を与え、49球を投げた。最速は150キロ。木田コーチは「久しぶりに打者に投げたので、少し力が入っていた部分もありましたが、しっかり投げてくれたと思います。さすがエースです」。

開幕が延期になった三月の時点では、こう予想されていた。一度、投球回数を減らすなどして負荷を下げた後に、再びコンディションを上げる。3-5回を投げて実戦感覚は維持しながら、暖機運転を続けるしかないと。だが実際は試合どころか練習を中断した球団もあった。

有原は自粛期間中は週に一度、ブルペンに入っていたというが、実戦間隔が空き、投球回数も少ない。同じく楽天・則本は3回43球で3安打1失点。広島・大瀬良は4回70球を2安打無失点だった。

本来ならキャンプ中のブルペン、シート打撃、練習試合、オープン戦と少しずつ投球回を増やしていき、開幕2週間前であれば5、6回を投げるところ。1週間前なら6、7回が目安となる。


29日の紅白戦で2回を投げた阪神・西勇は5回70球で5安打2失点。前回より投球回数を伸ばした。ヤクルト石川も5回61球で2安打無失点。

同じく西武ニールは5回で83球を投げ、2本塁打を含む9安打5失点。「今日に関しては体のキレがなかった。コントロールがミスをしてしまった」。29日の紅白戦では4回無失点だった。「試合で投げていく中で改善されていくと思う。登板を重ねれば問題ない」と話したが、開幕までに投げられるのはあと1試合だろう。

最も長い7回を投げたのはオリックス山岡。81球で1安打無失点。6回の予定が、球数が足りずに1回を追加した。本来の開幕予定の1週間前にあたる3月13日の登板後、山岡はこう語っていた。

「1週間前なら投球も変わる。とりあえず、10日を目指すが、ずっと入れっぱなしだと負担も来るので、どこかでリセットする」。当時の開幕予定は最短で4週間後の4月10日だった。オリックスはインスタグラムなどを見る限り、練習を休みなく行っていた。パフォーマンスの良さに影響しているのか。

一方、ロッテ石川は31日の紅白戦で2回無失点。開幕までにあと2回投げると見られるが、井口監督は序盤は先発投手には5回を目安に投げてもらいたいと話している。そうした考えはありだろう。

五輪のために例年よりも開幕が前倒しされ、開幕投手クラスは秋から3月20日に合わせて調整してきた。コロナウイルスという想定外のアクシデントのために致し方ないが、大幅な予定変更を余儀なくされ、本来よりパフォーマンスを発揮しにくい状況になっているのは間違いない。

文・写真/BBNEWS編集部

関連記事