開幕予定日だった20日まで1週間となった13日、開幕投手が有力視されている10人が6試合に登板した。コロナウイルス感染拡大の余波で、異例の調整を余儀なくされている。
投球回数は短めだ。最長は中日・大野の5回1/3で、ヤクルト石川、オリックス山岡、楽天・則本、広島・大瀬良が5回を投げた。巨人・菅野とソフトバンク東浜は3回。ロッテ美馬は2回だった。
本来ならキャンプ中のブルペン、シート打撃、練習試合、オープン戦と少しずつ投球回を増やしていき、開幕1週間前であれば6-7回を投げるところ。巨人・菅野は前回登板で6回を投げたが、この日は3回に減らした。
開幕は最短で4週間後の4月10日。オリックス山岡は「1週間前なら投球も変わる。とりあえず、10日を目指すが、ずっと入れっぱなしだと負担も来るので、どこかでリセットする」。
一度、投球回数を減らすなどして負荷を下げた後に、再びコンディションを上げていくことになるが、10日に開幕するとは限らないため、まだ照準は定められない。3-5回を投げて実戦感覚は維持しながら、暖機運転を続けるしかない。
五輪のために例年よりも開幕が前倒しされ、開幕投手クラスは秋から3月20日に合わせて調整してきた。コロナウイルスという想定外のアクシデントのために致し方ないが、大幅な予定変更を余儀なくされ、本来よりパフォーマンスを発揮しにくい状況になっている。
先発投手と投球回数は次の通り。●は開幕投手以外
●西武 本田4回1失点
ヤクルト 石川5回1失点
●阪神 秋山5回無失点
オリックス 山岡5回4失点
日本ハム 有原 4回1失点
DeNA 今永4回無失点
巨人 菅野3回無失点
楽天 則本5回1失点
中日 大野5回1/3 2失点
ロッテ 美馬 2回1失点
ソフトバンク 東浜3回5失点
広島 大瀬良5回4失点
文・写真/BBNEWS編集部