コロナウイルス感染拡大により、自宅で食事をする機会が増えている。野球選手は食事も練習のうち。身体作りに適した食事が必要だ。サポートする妻に料理上手は多いし、自炊する選手も多い。「おうちご飯」に光を当てる。
野球選手の妻が食事で夫をサポートしたいと考えた時、独学よりも、参考になるものがある方が心強いだろう。「アスリートフードマイスター」は民間資格。公式ホームページには「スポーツに取り組む人が、より強く、より長く、健康な身体で競技を楽しめるように、スポーツに適した「食」の知識を身につけるための資格です」と紹介されている。
受講者の声として、ツインズ前田健太の妻で元アナウンサーの成嶋早穂が掲載されている。アスリートフードマイスター3級を取得した。きっかけについて「アスリートである夫を食事面からサポートし、食生活を充実させるためのヒントを見つけられたらと思い受講しました」と語る。
資格取得後の変化として、「いつ、どのようなものを食べたら良いのかを具体的に知ることができたので、その教えに沿い、食事を提供出来るようになりました。今では炭水化物、ビタミンB1、アリシンなどをしっかり摂取できる食材を取り入れるようになり、試合前はエネルギーを生み出す献立、試合後は疲労の回復を促進する献立など、スケジュールに合わせたメニューづくりを心掛けています」
さらに、「主人からは疲れが取れやすくなった、体重の大幅な減少が無くなったなど、嬉しい言葉をかけてもらえるようになりました。野菜嫌いも克服することができ、食材を押し付けるのではなく、相手のことを考えた食事で精神面からもサポートしていきたいと思っています」と成果を挙げている。
成嶋は15年に「前田家の食卓」というレシピ本を出版した。紹介文にはこうある。「部活で頑張る子ども達を支えるお母様、忙しい夫を食事でサポートしたい奥様、美容が気になる女性など、食事で体を整えたい方にオススメの一冊」。
成嶋のインスタには「おうちご飯」が多数、掲載されている。
メーンはビタミンBを含む豚肉が多く、魚を含めて動物性タンパク質は2種類出している。抗酸化作用のある鮭も多い。炭水化物はビタミン、ミネラルが豊富な玄米も出す。また、酢の物はクエン酸を補給出来る。疲労回復に役立つだろう。
アスリートフードマイスターは基本的に1日で1.5時間の講座4コマを受講し、後日の修了試験に合格すれば取得出来る。費用は税込み68000円である。
累計受講者数は19年4月末までに17034人。3級に13887人、2級に486人、1級に42人が合格している。この連載でも紹介する予定だが、ヤンキース田中将大の妻・里田まい、日本ハム杉浦稔大の妻で元モーニング娘。の紺野あさ美ら、取得する野球選手の妻は増えている。野球選手を食事で支える妻の代名詞になりつつある。
文/BBNEWS編集部 写真/instagram、アスリートフードマイスターHPより