見習いから本物へ・・・阪神の“四番“大山に覚醒の兆し

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◆阪神5-2巨人◆
阪神の四番・大山が先制本塁打とダメ押し適時打でチームを3連勝に導いた。

まずは初回、一死一、三塁で迎えた第一打席、天敵ヤングマンの3球目の変化球をレフトポール際に先制の3ランを放った。1点リードの五回には中前適時打で貴重な追加点を叩き出した。大山自身は「打ち方はあんまりよくなかったですが、風とファンの声援に乗った」という本塁打よりも、「自分の中でいろいろ整理しながら打席に入ることができた」という適時打を「自分自身にとってもチームにとってもよかった」と振り返った。

チャンスに弱いと指摘されてきた大山を「四番打者に育てる」と今季、全試合で四番に起用している矢野監督は、この日の働きを「本当にいいところで四番の働きをしてくれた。四番らしくなってきている」と高評価。敵将の原監督も「四番バッターを抑える、抑えられるという部分は勝負を大きく左右する。そこは如実に出た」と認めた。

お立ち台では巨人戦4連勝にも「まだまだです」と貪欲に語り、次の広島戦に「この前、3タテされているので、何とかやり返したい」と意欲を見せた大山。昨年は.212にとどまった得点圏打率も今季はここまでで.269と改善、打点も32でリーグ7位に浮上した。四番打者にふさわしい数字へと変貌過程にある。

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