虎助っ人怒りの一軍合流拒否 お家騒動再び【事件簿2019】

阪神 企画・連載

事件はチームがAクラスを目指して反転攻勢をかけようしていた9月6日に起きた。反攻の起爆剤にと二軍から一軍に呼び寄せた「セクシータイム」ことソラーテが「モチベーションが上がらない」と一軍への昇格を拒否して広島から緊急帰阪。そのままチームに戻ることなく退団してしまった。

得点力不足を補うべく、救援明けに緊急補強されたソラーテはメジャー通算75発の実績を持ち、7月22日の入団会見では「(日本は)きれいで美しい国。家族も気に入っているので、何とかここで結果を出したい」と語り、デビュー戦で2ランを放ったが、一か月余りで日本を去った。

ソラーテは現在、メジャーリーグへの復帰を目指してトレーニング中だ。

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9日には、第4子となる女の子が誕生したと投稿。「すべての人に感謝」と語っている。

ソラーテのモチベーションが上がらなかった理由は、合流直後から遊撃、セカンド、外野、一塁と守備位置をたらいまわしにされた上に、20試合で見切りをつけられ二軍に落とされ、一軍に再招集された9月6日には矢野監督から「レギュラー扱いはできない」と通告されたためだという。二軍にいる先発要員・ガルシアが登板する13日には再び二軍落ちする見通しを伝えられ、元メジャーリーガーのプライドはズタズタになった。

7月には二軍調整中のメッセンジャーが治療を理由に緊急帰国、これも造反が噂されていた。以後、引退登板まで一軍登板はなかった。

ソラーテの前代未聞の合流拒否と前後して生え抜きの鳥谷が球団に引退勧告を受けたことを暴露、今季限りでの退団を表明し、首脳陣や球団フロントのマネジメント能力を疑問視される事態に発展した。

だが、チームはそこから逆に一体感が高まり、シーズン最終盤には怒涛の6連勝で「奇跡の逆転CS進出」を果たす。ピンチをチャンスに変えてしまった矢野監督は、マネジメント下手に見せかけた名手ということだろうか。

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