「Gキラー」の看板に偽りありだ。昨季の巨人戦で3勝1敗、東京ドームに限れば2勝無敗で防御率0.56という阪神・ガルシアが4回を投げ、来日ワーストの7失点で負け投手となった。
初回に先頭の吉川尚、坂本、丸に3連打を浴びて先制を許すと、陽岱鋼の内野ゴロで2点目。制球が定まらず、イライラしているのが見え見えだった。
阪神は開幕3連戦で4得点。味方の得点力不足を考えると、キレるのも仕方なしか。三回までに7失点で勝負は決まった。
「初回の投球が全てでした。自分の球をうまくコントロールできず、もっと落ち着いて投げることができればよかったが、修正することができなかった」とガルシアは振り返った。
昨季13勝左腕の中日時代の年俸は推定5000万円。阪神は3倍以上となる1億6500万円で獲得し、開幕カードでなくわざわざ東京ドームでの巨人戦にぶつけたが、誤算という他ないだろう。
継投した馬場が丸に被弾するなど、巨人打線に勢いがつきそうな負け方となったのも痛い。昨季は巨人に8勝16敗1分け。今季は2勝1敗同士で初めての「伝統の一戦」を迎えたが、力の差は相変わらず大きいかも知れない。