菅野智之に“沢村賞の呪縛” 堀内恒夫氏「期待している」

NPB(プロ野球) スポーツ 巨人 コラム

沢村賞の呪縛再びーー。昨季は腰痛に苦しんだ巨人・菅野智之が今季、2年ぶりの沢村賞を目指す。

球団OBで沢村賞選考委員長の堀内恒夫氏がブログを更新し、下記のように書いた。キャンプ地沖縄で24日、菅野と対面した。

「菅野がわざわざ挨拶に来てくれたよ。

そこで聞いてみた。
『去年は何やってたの?』って。

そうしたら
『野球やっていませんでした…』って。

沢村賞の話をチラッとしたら
今年はやります、って言ってくれたよ。

だから最後に
『それでいいんだよ。』ってね。

そんな感じの会話をしたかな。

菅野がやってくんなきゃ!
今年は期待してますよ。」

つまりは堀内氏は沢村賞を期待し、菅野も獲得したいと言うのだ。

菅野は17年、18年に沢村賞を受賞した。沢村賞の選考基準は25試合以上登板、10完投以上、15勝以上、勝率6割以上、投球200イニング以上、奪三振150以上、防御率2.50以下。18年は全ての項目をクリアしての「完全受賞」となった。

ただ、3年連続沢村賞と20勝を目標に掲げた昨季は、腰痛で登録抹消を繰り返した。万全の状態でないのに復帰したことも影響したのだろう。ストレートは150キロに満たず、スライダーは高く浮く。別人のような菅野は防御率がプロ入り後ワーストの3.89だった。

勝負所での弱さも目立った。例えば交流戦最終戦に優勝をかけてソフトバンクと直接対決したがKOされた。腰痛でポストシーズン初登板となった日本シリーズでは第4戦に負け投手となり、日本一を決められた。その一因として、「勤続疲労」の可能性も囁かれている。

昨季は沢村賞の受賞者は「該当者なし」だった。理由を説明した際の「賞のレベルを落としたくない」という堀内氏の発言は、議論を呼んだ。

ブログで真意を詳しく説明している。
「まず間違えてほしくないのはこの『沢村賞』は本来沢村栄治さんを称えるために作られた賞」「先発完投型のNo.1ピッチャーに授与するというものであり決してそのシーズンのベストピッチャーを選ぶ賞ではないということ」と強調。

さらには選考基準について、「ピッチャー分業制の時代に完投数がどうのこうのの時代じゃない」という意見があるのは承知の上で、「出来ない時代がずっと続けば見直すことも考えなくちゃいけないがでもそれは、今、ではないと俺は思っている」「賞の名前に『沢村栄治』さんという名前がついている以上そのレベル・数字を容易く変えたくはない」とした。

V9時代のエースであり、偉大な背番号18の先輩である堀内氏の価値観を、菅野は押しつけられている訳ではない。メジャー志望の菅野だが、エースとしての責任や投球回へのこだわりを何度も口にしており、「先発完投型」を志向しているのだ。

菅野は昨季3完投だった。沢村賞を目指すなら、今季は増えるだろう。腰の状態も良く、実戦初登板となった23日のオープン戦後には、腰の不安に悩まされずに投げられる喜びを語っている。「久しぶりに体のことを気にせずバッターと対峙できたのでうれしかったです」。

菅野は本当に復活出来るのか。沢村賞という目標が故障に繋がらないか。今季の投球に注目したい。

文・写真/BBNEWS編集部

◆菅野智之
背番号 18
カナ スガノ・トモユキ
出身校 東海大
誕生日 1989年10月11日
年齢 30
血液型 A
身長 186
体重 92
所属履歴 東海大相模-東海大
キャリア 8年
投打 右右
ドラフト年度 12
ドラフト順位 1
公式戦初出場 13年3月30日広島=東京ドーム
年俸 6億5000万円
昨季年俸 6億5000万円
タイトル (優)14(沢)17、18(勝)17、18(防)14、16~18(振)16、18(ベ)14、17、18(ゴ)16~18
家族 独身

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