菅野智之「絶対勝つ」、五輪「侍」ケガ相次ぐ③

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東京五輪まであと70日あまり。野球は7月28日に福島あづま球場で始まるが、稲葉監督率いる「侍ジャパン」の主軸に故障が相次いでいる。代表選手24人は5月末から6月頭にかけて選ぶ予定だ。

先発投手陣は特に、けが人が多い。右ではソフトバンクの千賀滉大が、左足首の靭帯を損傷した。さらに巨人・菅野智之は8日、4回無失点ながら降板した。理由は右肘の違和感と発表された。6試合で42回を投げて、防御率1.93。数字は悪くないが、ストレートの威力は失っているように見える。

本来の姿であれば、先発投手の筆頭候補だ。稲葉監督は4月16日に横浜スタジアムでDeNA‐巨人戦を視察。完封勝ちした菅野に期待を寄せた。「球威もあり、ピンチでスイッチを入れる彼らしい投球。低めに丁寧に投げていた」「日本球界を代表する投手の一人。野球界のため、五輪を頭の片隅に置きながらプレーしてくれるとありがたい」。

菅野はかねて、母国・日本での五輪出場と金メダルへ強い意欲を公言してきた。17年WBCでは優勝出来なかった。準決勝の先発は、羽田空港のラウンジで告げられた。10時間を超えるフライトでは緊張のため、一睡も出来なかったという。オールプロで参加するようになった04年アテネ五輪以降、五輪、WBC、プレミア12に17年までに6度出場し、優勝は2度。他の4大会はすべて準決勝敗れているのを知っていたからだ。

結果、米に1-2で敗れたが、菅野は相棒の小林誠司とバッテリーを組み、6回81球を投げて3安打1失点、6三振と持ち味を発揮した。菅野は「序盤でまっすぐを印象づけたことで、ボール先行からでもスライダーでストライクが取れた」と振り返っている。そして、「米の壁は厚かったが、日本の投手陣が世界で通用することは証明できた」と胸を張った。

自身のムックで語ったこともある。「脂の乗り切った31歳の夏に、日本で、しかも高校時代から慣れ親しんだ横浜スタジアムで復活した野球競技が行われる」「縁を感じます。想像を絶するプレッシャーでしょうが、絶対に勝ちたい」。20年オフのポスティング移籍も、五輪を終えるという前提で語られていた話だ。

東海大相模高-東海大-浪人-巨人。華やかな球歴を誇る一方、日本一には一度もなったことがない。先に世界一になれるか。そのためにも肘の回復が待たれる。

文・写真/BBNEWS編集部

◆菅野智之
背番号 18
カナ スガノ・トモユキ
出身校 東海大
誕生日 1989年10月11日
年齢 31
血液型 A
身長 186
体重 92
所属履歴 東海大相模-東海大
キャリア 9年
投打 右右
ドラフト年度 12
ドラフト順位 1
公式戦初出場 13年3月30日広島=東京ドーム
年俸 8億円
昨季年俸 6億5000万円
タイトル (優)14、20(沢)17、18(勝)17、18、20(防)14、16~18(振)16、18(率)20(ベ)14、17、18、20(ゴ)16~18、20
家族 独身

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