東海大硬式野球部は巨人・原監督、菅野智之、大城卓三ら多数のプロ野球選手を輩出した名門だ。17日、複数の部員が寮内で大麻らしきものを使用したとして、部を無期限の活動停止にしたと明らかにした。菅野は寮の思い出に「皿洗い」を挙げている。
菅野は日本ハムのドラフト指名を拒否して浪人したため、寮で5年間を過ごした。グラウンドに併設されて2棟あり、部員128人のうち110人が生活している。「現場」は4人部屋を襖で仕切った2人用の居住スペースで、常用していた可能性が高いと書いた社もある。県警は寮を家宅捜索した。
菅野は18年、部にバットを寄贈した。寮には原監督と菅野のユニフォーム飾られているようだ。原監督の父で菅野の祖父・貢氏は東海大グループの野球におけるドンと言われた。
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菅野は監修したムックで、寮生活を振り返っている。「大学野球は一般のキャンパスライフを含めてもう1度経験してもいい」「寮に入ったとき、18歳の僕から見て21歳の4年生はえらく大人に見えた」「お酒は飲むし、煙草も吸う。これにはびっくりしました」。
大学には東海大相模高からの同期でもある広島・田中広輔と巨人・大城卓三の兄、大学の1学年下にはバッテリーを組んでいたオリックス伏見虎威がいる。
練習は、平日は午後5時からの全体練習のみ。辛かったのは1年生雑用だ。きつかったのは4人一組での食後の皿洗い。部員は100人超いるので約500枚。午後8時の練習終了後に食堂に行くと上級生の皿が山積みに。食べる前に皿洗い。「僕の班はみんな部をやめてしまったのですが……」
終わるのが深夜0時半で、食事して洗濯して風呂に入り、眠れるのは2時~2時半。
下級生のころは畳の狭い2人部屋。先輩を起こさぬよう電気は消したまま静かに布団を敷いて寝ていた。プロ入り1年目に退寮してからは一人暮らし。都内に一戸建てを購入している。交際が報じられたモデル野崎萌香と暮らすのか。
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練習終了後、1年生全員でグラウンドや周辺のボールを拾い集めたのも懐かしい。照明を落として、終了するが、寮の屋上からグラウンドに向かってティーバッティングをする先輩がいたそうだ。要するに嫌がらせである。
「●●先輩が打っているから、10分後にもう1度ボール回りやります」と連絡があり、ボールが1つでも落ちていると、外出禁止1カ月を言い渡されることになる。
田中とは高校時代の話はあまり出ないが、大学時代の話は盛り上がるそうだ。
山田清志学長は17日午後に記者会見し、「本件は大麻取締役法違反による逮捕には至っておりませんが、警察の捜査に引き続き協力するとともに、大学としても調査を実施し、全容の把握に努めて参ります」と述べた。思い出の場所から逮捕者が出るかも知れない。
文/BBNEWS編集部 写真/BBNEWS編集部、東海大HPより