菅野智之「ラストチャンス」大リーグ断念

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巨人は8日、菅野智之投手(31)が巨人に残留すると発表した。来季32歳になることを踏まえ、来季を大リーグ移籍の「ラストチャンス」と語っていた。

菅野はポスティングシステムを利用して米大リーグ各球団と入団交渉をしていたが、期限である米国東部時間1月7日午後5時(日本時間1月8日午前7時)を前に交渉を打ち切り、巨人でプレーすることを決意した。球団は「菅野投手と早期に選手契約を締結する」としている。巨人は4年40億円規模の年俸と、大リーグ移籍を認めるオプションを用意していると米では報じられている。

6日発売の専門誌でツインズ前田健太と対談。悩める心境を吐露していた。
「今年、僕は32歳になるシーズン。20代であれば、もう1年巨人でプレーして、海外FA権を取って行けばいいか、となるんですが、今がラストチャンス」

言葉通りに受け止めるなら、21年オフに再挑戦することはなさそうだ。18年オフにマリナーズへ移籍した西武・菊池雄星は4年総額5600万ドルで契約したとされるが、当時27歳。左腕でもある。コロナウイルス感染拡大により経営環境が厳しくなっている。移籍市場は停滞し、ヤンキースをFAとなった田中将大らの去就も決まらない。大リーグで実績のない31歳の菅野が菊池と同じく、高額の長期契約を望むのは現実的ではない。

原監督が03年に解任され、堀内監督が就任した際、幹部は「読売グループ内の人事異動」と説明した。今回は「原家の事情」もある。菅野は前田との対談でこうも述べていた。
「何を基準に考えたらいいか、すごく難しくて。僕はメジャーに行っている皆さんとは少し違った立場。伯父さん(原辰徳)が監督をやっていることが自分の中で大きくて、悩んでいる理由の1つです。多分、どちらを選んでも、後悔は残るのかなと思っています」

おじの原監督は「菅野智之は巨人軍のエース、大黒柱であり、一緒に戦えることをうれしく、頼もしく感じています。監督としては最高の形になりました。今季、戦う上で坂本、菅野は中心選手です。先頭に立って、チームを引っ張ってもらいます」とコメントした。

東海大相模高-東海大-巨人。おじと同じ球歴を辿る菅野は、「日本一」を1度も経験したことがない。日本シリーズでは2年連続4タテを喰らった。腰痛に苦しんだ19年は4戦目、20年は緒戦に先発して敗れ、「戦犯」の1人となった。ソフトバンクへのリベンジを目指す「我が軍」にとり、エース菅野の残留は大きな「補強」となる。

21年に延期された東京五輪で金メダルを獲得するという使命もある。球界のエースとして、日本でやるべきことは残されている。「本能的に自分もやってみたいとなりますよね。そういうこともあってのポスティングなんですが、結構早い段階から、興味を持って、バリバリ意識して見ていました」とメジャーへの意欲も語っていた。本能に従う日は来るだろうか。

文・写真/BBNEWS編集部

◆菅野智之
背番号 18
カナ スガノ・トモユキ
出身校 東海大
誕生日 1989年10月11日
年齢 31
血液型 A
身長 186
体重 92
所属履歴 東海大相模-東海大
キャリア 8年
投打 右右
ドラフト年度 12
ドラフト順位 1
公式戦初出場 13年3月30日広島=東京ドーム
年俸 6億5000万円
昨季年俸 6億5000万円
タイトル (優)14(沢)17、18(勝)17、18(防)14、16~18(振)16、18(ベ)14、17、18(ゴ)16~18
家族 独身

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