ヤンキースとの契約最終年を終えた田中将大の去就が注目されている。FAとなるが、ヤンキースは再契約しないと予想される。
田中は7日、レイズとの地区シリーズ第3戦に先発し、五回途中5失点でKOされた。ポストシーズンは2試合で0勝1敗、防御率12.38で終了した。試合後、「正直、シーズンが終わってしまったことをまだちゃんと実感してないというか、受け入れられてないというか、そういった気持ちが一番ですね」「非常に、なかなか消化しがたいものだったと思います」と悔しさを滲ませた。
現地メディアはこれが、ピンストライプに袖を通す最後の登板と予想。タブロイド紙「ニューヨークポスト」は「マサヒロ・タナカのヤンキースでのキャリアは、最も残酷な形で終わったかもしれない」などと書いた。
妻・里田まいはヤンキースの妻たちとの写真をインスタグラムに投稿したが、これも見納めか。
田中は開幕前のシート打撃で主砲スタントンの打球を頭に受け、リハビリしたが開幕には間に合わなかった。
復帰は8月。球数を伸ばしながら、9月1日レイズ戦で初白星。10試合で3勝3敗、防御率3.56だった。
ヤンキースとの契約は14年から7年1億5500万ドル(170億円)。日本人大リーガー最高給だ。お馬鹿タレントとして知られた妻の里田と、家賃600万円超のマンハッタンの高級マンションに暮らしているとされる。
ヤンキースが評価した、田中の特徴は「コマンド」と言われる制球力。安定して狙った所に投げられ、5-6回を100球程度にまとめて試合を作れる。スタッツを見る限り陰りは見られないが、再契約にはネガティブな要素が多い。14年に右肘の腱を部分断裂し、手術をせずに保存療法を選択した。19年10月にはクリーニング手術を受けたが腱には関係なく、爆弾を抱えている点は変わらない。エース・コールより2歳上の、31歳という年齢も加味される。
ヤンキースは昨オフ、アストロズで20勝を挙げたコールを9年総額3億2400万ドル(約352億円)で獲得したが、今季7勝3敗。1番手として、ポストシーズンでも2勝を挙げた。
来季は手術から復帰するセベリーノが2番手。レッズからFAとなるバウアーを3番手として狙っており、地区シリーズ2戦で先発した21歳の新人ガルシアもローテに加わると予想されている。田中はかつて、ポストシーズンでも1番手だった。
オフにFAとなる選手に対し、今季の所属球団が単年契約を求める場合の「クオリファイング・オファー(QO)」の規定額は1890万ドル(約20億円)。今季年俸の上位125人の平均額で決まるが、ヤンキースは複数年契約はおろか、QOすら提示しないと見られる。
田中は9日の試合後、記者会見で語った。「自分が過ごしてきたチームですし、愛着がないわけはないですし。ただ、そういうのがあるだけではどうにもならないことなんていうのはたくさんあるので、プレーヤーとしてオファーがなければ、辞めなければいけないですし、そういう世界だと思うんで、受け身にはなりますけど、これからどういう感じになるのか、初めてのことなので分からないですけど、しっかりと考えて答えを出せればと思います」
メッツや古巣・楽天が狙っているという話もあるが、来季はどこのユニフォームを着ているだろうか。
文/BBNEWS編集部 写真/BBNEWS、instagramより
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