◆中日1-4巨人◆
巨人・沢村が17日、3年ぶりのセーブを挙げた。抑えで勝負したいと望んでいたが、まずは復帰戦で結果を出した。
2点リードの八回、今季15試合無失点の中川がマウンドへ。救援陣が不安定な中、最も安定している左腕を抑えに起用されるかと思われていただけに、九回に誰が登板するのか注目されたが、答えはこの日一軍に登録された沢村だった。
沢村は11球のうち10球で150キロを超えるなど、最速153キロの剛球で押し、三者凡退。16年9月8日阪神戦以来、981日ぶりのセーブを記録した。
波乱万丈のシーズンだ。沢村はキャンプ中に先発転向が決まり、4月6日のDeNA戦に先発したが、四回途中4失点で2軍降格。さらに、4月に新宿で泥酔した上、男性に暴行していたことが明らかになった。
トレード要員と報じられることもあったが、クックが負傷で離脱するなど救援陣が不安定の中、お鉢が回って来た。宮本投手コーチが「沢村も今日上がってすぐにね。彼には申し訳ないことをしたと思っている。先発、中継ぎと辛い思いをさせた。マウンドで気持ちが伝わってきて嬉しかったね。もう涙が出そうになったよ」と話す熱投だった。「生まれ変わったニュー」と原監督が期待する姿で、このままリリーフに定着出来るだろうか。