無観客は阪神に追い風だった?観客入りの試合との違いとは

NPB(プロ野球) スポーツ 阪神

今季行われたオープン戦は2月24日まで通常の観客を入れて行われ、それ以降は無観客試合となったが、無観客試合は観客有りの試合に比べて失策数が激減していた。

2月24日まで沖縄や宮崎で行われたオープン戦14試合では、失策数は合計36。1試合平均で約2.6個の失策が生まれていた。ところが、無観客となったオープン戦計60試合では、総失策数が67。1試合平均では約1.1個となった。

グラウンドの違いも無関係ではないが、選手起用に関しては開幕延期の影響で多くのチームがオープン戦終盤まで若手を起用し続けており、選手の質では失策の急減は説明しきれない。

考えられるのは、声援が無いことで選手間の意思疎通が容易になっている事。通常の試合ではしばしば発生する野手の交錯によるエラーは、無観客試合では見当たらなかった。そして、もう一つの理由として考えられるのが、無観客で過度のプレッシャーがかかることななくなった選手の心理的な面だ。専門家の研究によれば、観衆がいることによって選手は興奮状態となり、普段以上のエネルギーを発揮できる反面、野球のように複雑な動作を行う「スキル系」競技では、過度の緊張でパフォーマンスが下がる選手も出てくるという。

そこで思い浮かぶのが阪神だ。阪神は昨年こそ甲子園で32勝29敗と勝ち越したが、その前年は21勝39敗を記録するなど、独特の大歓声を今一つ味方にできていない。その一方で、今季の「無観客オープン戦」では6勝2敗1分と強さを見せた。極度の制球難に苦しんでいた藤浪は別人のような好投を見せ、「プレッシャーに弱い」と指摘されていた大山はオープン戦打率.378で首位打者に輝いた。昨季12球団ワーストを記録したチーム失策数も、観客有りの沖縄での対外試合9試合で13失策だったのが、無観客試合では9試合で6失策と半減させている。

仮に無観客で公式戦が開幕するような事態となれば、阪神にとって追い風となりそうだが、現時点ではその可能性は低い。オープン戦でセ・リーグ首位という成績を額面通り評価できるのか、開幕を迎えるまでは分からない。

文・写真/BBNEWS編集部

◆大山悠輔
背番号 3
カナ オオヤマ・ユウスケ
出身校 白鷗大
誕生日 1994年12月19日
年齢 25
血液型 O
身長 181
体重 88
所属履歴 つくば秀英―白鷗大
キャリア 4年
投打 右右
ドラフト年度 16
ドラフト順位 1
公式戦初出場 17年6月23日広島=マツダ
年俸 4700万円
昨季年俸 3000万円
家族 独身

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