来オフは大リーグ挑戦ラッシュ?増えるポスティング希望

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契約更改交渉が大詰めを迎えているが、今年は米大リーグ移籍を念頭に、近い将来のポスティングシステムの利用を球団に要望する選手が増えている。東京五輪を終えた来オフは、大リーグ挑戦ラッシュとなる可能性もある。


25日にロッテ石川歩がポスティングシステムを利用しての移籍を球団に直訴した。球団は早ければ来オフに認める考えという。今年の契約更改で、新たにポスティングの利用を訴えたのは既に4人目だ。

ポスティングは、海外FA権取得前に米大リーグ移籍出来るシステム。選手は若い内に移籍出来るし、旧所属球団は譲渡金を受け取れるというメリットがある。

それなりの成績を残すことが必要条件となるが、来オフはロッテ石川の他、日本ハム有原航平、西川遥輝がポスティングを利用する可能性が高い。日本ハムは大谷翔平、ダルビッシュという前例があり、ある程度チームに貢献した選手は送り出すのがチームの方針。それによって譲渡金を得る上に、若手が出場機会を得やすくなるという循環が確立している。

侍ジャパンの抑え、山崎康晃も大リーグ志望をDeNAに訴えた。DeNAの場合も筒香嘉智という前列があり、来オフかは分からないが、すんなりポスティングの利用を認めるだろう。

不透明なのは巨人・菅野智之。巨人はこれまでポスティングの利用は認めてこなかった。松井秀喜、上原浩治は海外FA権を行使して大リーグへ挑戦した。ただ、今オフは山口俊がポスティングを利用し、ブルージェイズへ移籍する。山口がDeNAからFAで加入した際のサイドレターとして、巨人がポスティングの利用を認めていた。

「巨人初」の例が出来たことの意味は小さくない。山口オーナーは、菅野が巨人へ入団する際に、1年間浪人していることを踏まえて、ポスティングを認める可能性を示唆している。そのため、海外FA権を取得する21年のオフより前の来オフにポスティングを利用する可能性は充分にある。

ただ、菅野はかつて大リーグ志望を公言していたが、発言に変化も見られる。今季は腰の不調も響き、絶対エースとしての圧倒的な投球は見られなかった。日本で納得出来る成績を残していない状況では、菅野自身がポスティングを望まないだろう。

一方、ソフトバンク千賀滉大のポスティングでの移籍は難しそうだ。ソフトバンクはポスティングを認めた例はなく、和田毅は海外FA権を行使して移籍した。

千賀は契約更改の度にフロントにポスティング利用を直訴しているが、ソフトバンクが希望に応じる義務はない。孫正義オーナーはかねて世界一を目指すと公言しており、ワールドシリーズチャンピオンと世界一決定戦を望んでいるほどだ。現状では、千賀は23年オフを待つしかなさそうだ。

◆主な大リーグ志望選手
(年齢、最短での国内FA取得時期)
千賀滉大(ソフトバンク)27歳、23年
石川歩(ロッテ)31歳、23年
有原航平(日本ハム)27歳、23年
西川遥輝(日本ハム)27歳22年
菅野智之(巨人)30歳、21年
山崎康晃(DeNA)27歳、23年

◆ポスティングとは
移籍を希望する選手が譲渡金を支払う意思のある大リーグの球団と交渉し、大リーグの球団が獲得する場合は、譲渡金を旧所属球団に支払う。

譲渡金は契約金、年俸、バイアウト(契約解除)額の総額のうち2500万ドルまで20%、2500万ドルから5000万ドルまで17・5%、5000万ドルを超えた分に15%を乗じた額を足して算出。年度ごとに出来高払いの15%が追加譲渡金として支払われる。

レイズに移籍するDeNA筒香嘉智の場合は、2年総額1200万ドル(13億2000万円)という契約。DeNAに対して240万ドル(2億6400万円)が支払われる。

文・写真/BBNEWS編集部

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