日本シリーズ展望―巨人編

巨人 ソフトバンク

2012年以来7年ぶりの日本一を目指す巨人は、クライマックスシリーズで阪神を4勝1敗で下した勢いで日本シリーズに臨む。打線は主砲・岡本を中心に好調を保っており、引退する阿部の胴上げに向けてチームのムードも悪くない。だが、不安材料も少なくない。

不安の一つは投手陣。山口はシーズンを通じて安定感を見せてきたが、その後に続くメルセデスは得意の阪神を相手にCSでは好投したが、ソフトバンクは交流戦で6回途中3失点で黒星を喫している。第3戦に先発することが有力視される菅野も、腰の不安を抱えてCSでの登板を見送っており、万全のピッチングができるかは不透明だ。高橋、桜井、戸郷ら若手の踏ん張りに期待せざるを得ない。

シリーズ直前に「一身上の都合」で退団した鈴木尚広外野守備走塁コーチの穴も痛い。阪神とのCSでは重盗を見せるなど機動力で揺さぶって阪神投手陣を打ち崩したが、鈴木コーチの退団で走塁コーチは不在となった。巨人は今季、リーグ2位の盗塁数を稼いできたが、それを主導したコーチ不在で、甲斐キャノンを相手にどこまで足を使えるか。

こうした悪材料を振り払うためにも、山口が先発する初戦は何としても勝ちたいところだ。クライマックスシリーズMVPの岡本や、「ベンチもビックリ」のセーフティバントを見せた丸らが“らしさ”を出せれば、ソフトバンクにとってもプレッシャーだろう。ムード作りの上手い原監督の手腕にも注目だ

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