日本シリーズ展望―ソフトバンク編

ソフトバンク コラム・読み物

今季のセパ交流戦最終戦は記憶に新しい。勝てば優勝という一戦で、巨人のエース・菅野をKOして5-1で下した。リベンジを期す巨人を、ソフトバンクが返り討ちにする。そう予想するならば、最大の理由は短期決戦の経験が豊富なことだろう。

巨人は6年ぶりの日本シリーズだが、ソフトバンクは3年連続の出場。さらには2連覇中だ。巨人の主力では、菅野、坂本、阿部、亀井らしか日本シリーズの経験がない。対して、ソフトバンクのほとんどは日本シリーズを戦い慣れている。

クライマックスシリーズ最終ステージでは西武に4連勝。2年続けてリーグ2位からクライマックスシリーズを勝ち上がったのは、監督も選手も短期決戦を勝つすべを知っているからだ。

クライマックスシリーズでは工藤監督の用兵が冴えに冴えた。第一ステージではタイミングが合わないとみた松田を、今季初めてスタメンから外し、代わりに起用した福田が決勝本塁打。最終ステージでは、第一ステージで活躍した内川に送った代打・長谷川が適時打を放った。スタメンに入れた中村も活躍した。

先発投手の早めの継投も目立ち、モイネロ、甲斐野、高橋純平、森ら質も量も充実している救援陣を惜しみなくつぎ込んだ。

少しでも一点、一勝を先に取り、少しでも失点、敗戦を少なくするために。冷徹さも思い切りもある采配が、日本シリーズでも見られるだろう。

プレーする選手達も、工藤監督の用兵を良く理解している。昨年の日本シリーズと今季のクライマックスシリーズ第一ステージでスタメンを外された松田は、3試合ぶりにスタメン出場した最終ステージ初戦で4打点。ヒーローインタビューで「いい選手が沢山いるので、結果を出さないと試合に出られない。明日からも死に物狂いでバットを振っていきたいと思います」と語った。

結果を出さないと出番はない。危機感を持ちながらも、それぞれが役割を果たして来たから、2連覇と今季の日本シリーズ進出がある。

キーマンを絞るのは難しい。先発投手では千賀だけがある程度長いイニングを投げ、高橋礼、バンデンハーク、和田らは継投策が予想される。打線は柳田、デスパイネ、今宮以外は代打もあり得るだろう。分厚い選手層を誇るだけに、日替わりのヒーローが出る展開になれば、ソフトバンクの優勝はより現実味を増す。

関連記事