日ハム西川遥輝は巨人入りも【FA戦士の動向①】

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盗塁王3度のスピードスター、日本ハム西川遥輝がポスティングによる米大リーグ挑戦を希望していると明らかにしたのは19年の契約更改の席でだった。

20年シーズン中の国内FA権取得を見据え、記者会見では「俺の夢物語。来オフにでも。海外FAまでは長いので。早く行きたい」と語った。7月にFA権を取得し、11月に球団にポスティングの申請を要請した。

ポスティングは、海外FA権取得前に米大リーグに移籍出来るシステム。選手は若い内に移籍出来るし、旧所属球団は譲渡金を受け取れる。

日本ハムは有原航平も希望し、球団は既に申請手続きを行った。西川は申請するタイミングを図っている状況だ。


日本ハムは大谷翔平、ダルビッシュを含め、ある程度チームに貢献した選手は送り出す。経営や編成上の理由からだ。譲渡金が入るのに加え、若手が出場機会を得やすくなる。巨人・陽岱鋼、阪神・糸井嘉男を含め、高額選手を「放出」した例もある。


ただ、投打「二刀流」の大谷を除く日本人の野手は近年、メジャーでの実績が乏しい。今季DeNAからレイズに加入した外野手の筒香嘉智は51試合で打率.197、8本塁打24打点に終わった。内野手ではあるが、広島・菊池涼介は19年オフにポスティングを申請したが、満足出来るオファーがなく残留した。


西川はメジャーが重視するOPSが8割を切り、長打力には欠ける。年々、衰えが見える肩や守備範囲にも不安が残る。脚力が武器だが、昨季は19盗塁に終わった。「スタートを切れなかった」と振り返っている。今季は42盗塁を決めて復活をアピールしたが、メジャー契約を勝ち取れるかは不透明だ。

マイナー契約でも渡米する意向とされるが、もっと良い「条件」も得られそうだ。NPBでは、日本シリーズで2年続けてソフトバンクに4タテをくらった巨人が西川を調査している。

巨人の外野のレギュラーは中堅が丸佳浩で、右翼は松原聖弥。松原は今季、強肩とパンチ力のある打撃で台頭した。だが、38歳の亀井義行は足を故障し、休養を挟みながら起用する必要がある。5年契約の最終年を迎えた陽岱鋼も攻守に衰えが顕著で、一塁に回ることが増えている。

西川と、国内FA権を行使したDeNAの梶谷隆幸は巨人の外野を任せられる存在だ。


西武から渡米し、メジャーに昇格出来なかった中島宏之はオリックスを経て今季、巨人で復活を遂げた。メジャーの高く厚い壁に跳ね返されるかも知れないが、西川がマイナーからでも挑戦する姿も見てみたい。「俺の夢物語」が現実となるのか。近日中に申請のタイミングを決める。

文・写真/BBNEWS編集部

◆西川遥輝
背番号 7
カナ ニシカワ・ハルキ
出身校 智弁和歌山
誕生日 1992年4月16日
年齢 28
血液型 A
身長 181
体重 79
所属履歴 智弁和歌山(甲)
キャリア 10年
投打 右左
ドラフト年度 10
ドラフト順位 2
公式戦初出場 12年3月30日西武=札幌ドーム
年俸 2億円
昨季年俸 2億円
タイトル (盗)14、17、18(ベ)16、17(ゴ)17~19
家族 独身

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