◆巨人8-2広島◆
リーグ3連覇中の広島は2連敗で4勝12敗となり、最下位を独走中だ。16日は投打、守備ともに崩壊し、開幕から6カード連続で勝ち越しなしとなった。
まずは先発のジョンソンだ。3回6失点の前回登板に続いて、3回4失点で2敗目。16年には沢村賞を獲得したこともあるが、もはや別人だ。初回、先頭の坂本勇に内野安打を許すと、ビヤヌエバに四球を与え、ゲレーロに先制適時打を浴びた。二回は2四球安打で満塁とし、併殺崩れで2点目。続くビヤヌエバの強烈な左直を松山が見失い、さらに2点。リズムが悪いと、守りも崩れる。4点も先行されては、今の広島打線にはあまりにも重い。
続いて打線だ。巨人先発の山口は「きっかけがあったら目を覚ます嫌な打線」と広島打線を警戒していたが、その必要もなかった。山口はお立ち台で「最悪でした」と振り返った通り、6四球の乱調。しかし、もらったチャンスをいかせない。三回は3四球で一死満塁となるも菊池、野間が倒れ無得点。四回も2四球と二塁打で満塁となるも、犠飛による1点止まり。これで23イニング連続で適時打がない。
試合を作れぬ左エースに、タイムリー欠乏症。連覇どころか、最下位脱出への出口すら見えない。