巨人FA全敗、山口俊も退団へ 来季編成に不安

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巨人がFA戦線で全敗した。獲得を目指していたロッテ・鈴木大地内野手の楽天入団が決まった。同じく食指を動かしていた楽天・美馬学投手はロッテ移籍が決定。巨人が獲得に乗り出したFA選手に「フラれる」のは初めてだ。屈辱を2度も味わうことになり、来季の編成は不安要素だらけだ。

原監督は「慎之助の穴を埋めるというのと、選手層を厚くするというのにおいては、非常に今のジャイアンツには必要な選手じゃないかと思います」と鈴木にラブコールを送っていた。鈴木は打力も計算出来る左打者で、内野の全ポジションを守れる。原監督の好きな「ツーウェイ」が可能となる選手だ。

二塁はレギュラー候補筆頭の吉川尚輝が腰のコンディションに不安があり、秋季練習でも別メニュー。山本泰寛は日本シリーズで致命的なエラーを犯した。岡本和真が一、三塁のどちらに入るにせよ、鈴木は二塁と三塁のレギュラーを一定以上のレベルで務められるだけに、是が非でも欲しかった。

先発投手の編成にも大いに不安が残る。今季規定投球回をクリアした美馬学を原監督は「150回近く投げられるのはなかなかいない」と評価し、交渉にも同席したのにフラれた。さらに、山口俊がポスティングを利用して米大リーグに挑戦することを表明した。

山口は今季15勝、188奪三振。セ・リーグの最多勝と奪三振王、最高勝率の三冠を獲得した。エース菅野智之が腰の不調で離脱を繰り返したにも関わらず、巨人がリーグ優勝出来たのは、山口がキャリア最高のシーズンを過ごしたからだ。その柱が抜ける。来季の先発投手は菅野の他、メルセデス、今村信貴、高橋優貴、桜井俊貴が中心になる。

巨人は今後、トレードや新外国人の獲得で、内野手と先発投手を補強する考えだ。だが、外国人は日本球界に適応出来るかは未知数だし、トレードとなれば既存の戦力の放出という痛みを伴う。

1993年のFA創設以来、巨人はFAによる補強を常に繰り返してきただけに、今回の連敗はまさかの誤算。リーグ連覇と日本一奪回に向けて、出だしから大きく躓いた。