巨人5季ぶりセ・リーグ制覇、勝因は?

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◆DeNA2-3巨人◆
巨人が5季ぶりのセ・リーグ優勝を決めた。勝因を探る。

4年ぶりに復帰した原監督はGM、ヘッドコーチを置かない「全権監督」として、大型補強を主導した。

2年連続リーグMVPの丸、昨季メジャー20発のビヤヌエバ、守護神候補のクック、中島、岩隈を獲得。シーズン中もデラロサ、鍵谷、藤岡、古川を獲得した。

丸は期待通りの働きを見せた。攻撃では丸が坂本の次に控えることで、相手チームは坂本と勝負せざるを得なくなった。坂本の自己最多39本塁打、93打点は丸がいてこその数字だ。守備でもセンターで球際の強さと安定感を見せた。

だが、戦力として機能したのは他にはデラロサぐらい。原監督は、個々の適正を見極め、既存の戦力を存分に活用した。

まずはベテランの亀井と阿部。陽岱鋼とのポジション争いを制した亀井は打率.291、13本塁打55打点の打撃もさることながら、1失策と安定した守備も光った。

阿部は捕手復帰を掲げてシーズンに入ったが、代打と一塁で起用。得点圏打率3割をマークし、ここぞの場面での打力は光った。

そして、先発として機能しなかった田口は、リリーフに転向し、53試合に登板。短いイニングでスピードがアップし、5連投も経験。頼れる存在となった。

もうチャンスがないかに思われた、選手達も輝いた。高橋由伸前監督との面談を拒否したとされる17年本塁打王のゲレーロは、打率.236ながら、20本塁打52打点。二軍落ちも経験したが、チャンスを与え続けた。

シーズン中に暴行事件を起こした沢村にもチャンスを与えた。41試合に登板。終盤にはショートスターターも務めた。

野球賭博で1年間の失格処分を受けた高木は昨季3試合の登板だったが、今季は52試合に投げた。

昨季2試合の登板に終わった大竹は31試合に登板。自身100勝目を含む3勝を挙げた。

巨大戦力を存分に活用した原采配。最大の「補強」は、今季通算1000勝も達成した、原監督の復帰だった。
(記録は20日時点)

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