巨人17三振喫するも、中日に救われラッキーな勝利

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◆中日3-1巨人◆
巨人は9日、中日に競り勝ち、10試合で7勝目となった。抑えのクックが4セーブで単独トップに立つなど明るい話題が多いが、まだぬか喜びは出来ない。中日の試合運びに助けられた部分も大きいのだ。

原辰徳監督は左の大野雄に対し、吉川尚、丸以外は右打者を並べた。結果的にはビヤヌエバが2本塁打を放ったので、采配が的中した部分もある。だが、大野雄に6回11三振を喫するなど計17三振。あくまで結果オーライだ。

投手陣も楽観視出来ない。昨季の中日戦に7登板で3勝0敗、防御率1.80の山口は粘りの投球で試合を作り、7回104球1失点。今季の勝ちパターンになるであろう吉川光、クックと繋いだ。

ただ、中日は四、六、七、八回と走者を得点圏に置いて同点機を作りながら無得点。これだけ拙攻が続くと、流れは巨人へ傾く。九回に貴重な追加点となるビヤヌエバの本塁打が飛び出したのは偶然ではない。今季のセーブ機会は3点差が3試合で、この試合は2点差。1点差でクックが投げるのを見たかった。

ついでに言うと、与田監督の継投も頂けない。二回に左腕の大野雄がビヤヌエバに被弾し、九回も左のロドリゲス。ビヤヌエバが右投手には弱いが、左に強いのは分かりきったデータだ。不用意としか言いようがない。慎重を期して、右投手をぶつけて欲しかった。

一方の巨人は昨季、リリーフ陣で20敗。この日も吉川光夫がピンチを招くなど、問題が解決した訳ではない。また、17三振は04年8月1日の阪神戦以来となる球団ワーストタイ記録だ。「そんなに三振したの? それで勝ったというのはすごいな」と原監督が驚いた通りの、ラッキーな勝利だった。

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