巨人は26日のドラフト会議で16人程度を指名する。20日にスカウト会議を行い、支配下6人程度、育成10人程度を指名することを決めた。
1位指名は野手。近大の佐藤輝明内野手と見られる。大塚副代表は「いやあもう、10年に一人の逸材ですから、それはもう間違いないというか、変更はないですね。野手でいって、外れた場合はピッチャー。その後は流動的です」。
佐藤は右投左打の野手で、外野や三塁を守れる。近大OBの二岡智宏・巨人三軍監督が持っていた関西学生リーグ記録を更新する14本塁打を放っている。
BC武蔵の元大リーガー田沢純一投手も候補の80人に入っている。「うちは前にも言ったように、励みになるように必ず一人は独立リーグから取る。支配下か育成かはこだわらない」としている。
一方、これに伴い支配下選手14人程度を退団させるか、育成契約とする。
・巨人「14人クビ」に拡大、切られるのは…新球場は延期
巨人はセ・リーグ優勝が近づいている。昨季は日本シリーズでソフトバンクに4タテされたが、原監督はそこで気づいたことがある。「強い」選手の必要性と、そうでない選手がいても仕方がないということだ。勝負所において、エラーしたり制球を乱したりする選手は必要ない。
それを踏まえて昨オフはFA戦線に乗り出したが、鈴木大地と美馬学の獲得に失敗した。
並行して、DH制の導入や補強期限の撤廃を提案した。日本一奪回に加え、今後もソフトバンクに勝ち続けるための仕組み作りを目指しているためだ。
通算勝利数が巨人軍監督では歴代最多となり、編成を含めた全権を手にした。親会社の「人事異動」とされる監督選びでは、後継に阿部二軍監督を据えたい考えを示している。院政を視野に入れているのか。
まずはドラフトとリストラで、我が軍の再編「2020」を進める。
文/BBNEWS編集部 写真/BBNEWS、近大野球部HPより