巨人・中島の二軍降格が決まった。代わりにビヤヌエバが昇格する。
中島は31試合の出場で打率.171、2打点。41打数で16三振を喫しており、打点に至っては0。昨オフにオリックスを自由契約になった中島の獲得を決めた原監督も、さすがにこの低調ぶりでは庇いきれなくなったのだろう。
中島とビヤヌエバの入れ替えは、巨人野手陣の課題を象徴している。キャンプ前の原監督は、昨季ブレイクした岡本を三塁、昨季メジャー20発のビヤヌエバを一塁に起用する構想だった。しかし、岡本は守備に難があるため三塁での起用は頓挫し、一塁へ。長打力はあるが穴も多いビヤヌエバは外国人枠の関係もあり、三塁のレギュラーを獲得するには至らず、三塁は田中俊太や中島、マルティネスで固定出来ていなかった。
原監督は阪神との3連戦から打力のある捕手登録の大城を一塁で起用し、岡本を三塁へ回した。大城は本塁打を放つなど存在感を発揮している。原監督は岡本の三塁守備に目をつぶってでも、大城の打力に期待しているのだろう。
丸を除く左打者では、大城の打力は抜群。スタメンに定着すれば、三塁不在という課題も解決出来る上に、丸と亀井以外に固定出来ていない左打者もスタメンに増える。「一塁・大城」が続くか。巨人が3位から巻き返すための、打線の重要なポイントとなる。