巨人・マシソン 在籍最長8年 日本を愛した鉄腕【引退2019】

巨人 企画・連載 コラム

マシソンは巨人に8年在籍した。球団の助っ人投手としては歴代最長だ。

「ジャイアンツのユニホームを着てプレーすることは、光栄なことでした。野球人生の中でもジャイアンツで過ごした8年間は、キャリアのハイライトだと思っています。東京ドームでデビューした8年前、ファンの声援を受けたときのことはいまでも忘れられませんし、熱気に感動したことを覚えています」

山口哲也、西村健太郎の3人で、勝利の方程式を担った。12年に来日し、14年までのリーグ3連覇に貢献した。13-17年は5年続けて50試合以上に登板した。通算421試合で、先発はただ一度。9月27日。阿部慎之助の「引退試合」で指名されてバッテリーを組んだ。

大リーグでは15試合しか投げられなかったが、阿部のアドバイスもあり、日本で花開いた。球は速いが荒れていたマシソンに、「もう少し力を抜いて投げろ」と阿部は言った。

時には食事に誘うこともあった。阿部が引退記者会見を行った9月25日。マシソンは「阿部の助けとアドバイスがなければ、今も日本で投げていることはなかった」と感謝を綴った。

日本に溶けこむ努力もした。「肩は消耗品」と考える外国人投手が多い中、日本式の投げ込みや連投も辞さなかった。休日返上で練習したこともあった。

昨季に膝の手術を受けた。球の力が戻らず、引退を決めた。家族との時間を大事にしたいという。引退後はフロリダの自宅で過ごす。ピックアップトラックやポルシェ、ワニ狩り…楽しみは多い。

ただ、愛する日本で行われる東京五輪にカナダ代表として出場し、最後の舞台とするつもりだ。プレミア12では6日のキューバ戦で1回を投げ、三者三振。154キロをマークした。日本のファンに、最後の勇姿を見せるのを楽しみにしている。