巨人オーナー、DH制導入に執心「長嶋さんが賛成」

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日本シリーズで2年続けてソフトバンクに4タテされた巨人がDH制の導入に執着している。22日、山口オーナーの「インタビュー」が各スポーツ紙に掲載された。様々な理由を挙げてDH制を採用すべきと主張している。

オーナーは14日に開かれたセ・リーグの理事会でDH制を提案したが、採用されなかった。それを受けたロビー活動の一環だ。コロナウイルス感染拡大と故障防止を理由に、まだアピールしている。「コロナ禍はまだ収束しない。来季も予定通りに開幕できない可能性もあり、選手たちは今季以上に調整に苦労するのではないか」「今年と全く同じままのコロナ特例で本当に乗り切れるのか」などと述べた。


長嶋茂雄終身名誉監督も賛成したとか。「長嶋さんが賛成してくださったのは自信になる。巨人軍の総意として(理事会で)文書を提出した」。

理事会にも言及した。「将来にわたる導入是非論と切り離し、来季に限るコロナ対策、それも故障防止という観点からの提案、と強調するところが欠けていた」「これを口実として、なし崩しに(導入)するとかを考えているわけではない」

一方で、導入に反対するセの他球団を批判した。「将来導入することに反対なので、何が何でも嫌だとなってしまっている」

別の理由も挙げた。データ、映像の解析などにより、「最新テクノロジーの前で投手は裸にされている」というのだ。

だが、11月の日本シリーズではDH制を採用した。ソフトバンク工藤監督が提案し、巨人・原監督は「有利、不利は度外視」と賛同した。結果はご存知の通り。「投手が裸にされた」のは巨人もソフトバンクも同じである。

原監督は「胸と胸を突き合わせて」とよく言うが、力勝負が通用しないことを自覚していなかったようだ。4タテされた19年の屈辱から1年。リベンジを自ら遠ざけた。


DH制を採用して日本シリーズを制覇していたら、主張に説得力はある。だが、4タテされた後では虚しいだけである。

エース菅野は緒戦に制球を乱し、2000安打のキャプテン坂本、セ二冠王の岡本は千賀、モイネロらの速球に差し込まれた。


かつてのナベツネ氏のように「脱退して新リーグを作る」といいような目新しい発想もない。

もしくは、負けたのは「普段はDH制ではないから」と考えているのだろうか。

文・写真/BBNEWS編集部

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