巨人「移籍収支」は…田口0封、井納炎上

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◆巨人2-1ヤクルト◆
巨人は、ヤクルトから今季交換トレードで加入した広岡の決勝打で競り勝った。打率チームトップのウィーラーを含む4人が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、7選手をチームから隔離する緊急事態で新戦力がヒーローとなった。オフには恒例の「FA補強」も行ったが、これまでの「移籍収支」はどうだろうか。

原監督は編成権を含む全権を握る。助っ人を除く補強では、DeNAから総額10億円で先発要員の井納と「一番・右翼」に梶谷をFAで獲得した。さらに内野のレギュラー候補としてヤクルトから広岡を獲得、二桁勝利2度の左腕・田口を交換要員として放出した。

3日はその田口に7回0封された。降板後、リリーフから2点を返して引き分けた。実績充分ながら、キャンプ初日に指の炎症を訴え、さらに右太ももの張りで2月3日に帰京。「故障は職場放棄」が口癖の原監督が許すはずはなく、放出された。

一方の広岡は4日が初安打。フェンス直撃の三塁打に、指揮官は「潜在能力は持っているし、スケールの大きい選手。こういった形で勝利をもたらしたというね。長打は非常に価値がある」と讃えた。

FAで補強した2人は今の所さっぱり。井納は初先発した31日の中日戦で、プロ最短となる1回0/3、4失点でKOされた。原監督は「ちょっと調整不足かな。いろんな意味でね。あれだけポンポンポンポンというのはね」。試合後、宮本コーチは二軍降格を明言した。気分が浮かれるあまり、ジャイアンツ球場で頭部をフェンスにぶつけて裂傷を負い、数針縫ったという。

梶谷は一番打者として全9試合に出場しているが、長打は2本。Vへの「足りなかったパーツ」として指揮官が期待する強打をまだ見せていない。

一方、梶谷の人的補償としてDeNAへ移籍した田中俊太には、開幕戦で6打点を挙げられた。今季の8打点はリーグ3位である。

東海大相模高-東海大を卒業した「直系」の後輩であり、代打や一塁、二塁、三塁の控えを務める「ユーティリティ」ぶりも好みだった。だが、昨秋のソフトバンクとの日本シリーズでは好機に代打で見逃し三振。指揮官はその消極性に不満を述べた。

そして阪神へ金銭トレードで放出した山本。3日にサヨナラ打を放ち、4日は遊撃でスタメン出場した。原監督は20年、一軍で一度も起用することがなかった。19年の日本シリーズで痛恨の2失策を犯したことが影響したか。阪神・矢野監督は「ヤス」と呼んでかわいがっている。

特筆すべき成績を残した「新旧」戦力はいないが、巨人戦での「放出組」の活躍は目につく。まだ開幕して10日。これからに期待したい。

【主な加入選手】
井納翔一 0勝1敗、防御率36.00
梶谷隆幸 打率.171、1本塁打5打点
広岡大志 打率.167、0本塁打1打点

【主な放出選手】
田口麗斗 0勝1敗、防御率4.82
田中俊太 打率.200、0本塁打8打点
山本泰寛 打率.333、0本塁打2打点

文・写真/BBNEWS編集部

◆広岡大志
背番号 32
カナ ヒロオカ・タイシ
出身校 智弁学園
誕生日 1997年4月9日
年齢 23
血液型 O
身長 183
体重 81
所属履歴 智弁学園(甲)―ヤクルト
キャリア 6年
投打 右右
ドラフト年度 15
ドラフト順位 2
公式戦初出場 16年9月29日DeNA=横浜
年俸 1600万円
昨季年俸 1500万円
家族 独身

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