巨人「微陽性、使わないで」【名言・迷言2020】

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球界も新型コロナウイルスに揺れた。3月に阪神・藤浪晋太郎らが感染し、6月の開幕直前には盟主・巨人の坂本勇人と大城卓三が感染。開幕が危ぶまれる中、「微陽性」という造語が生まれた。

秋には阪神やロッテで集団感染が起こったが、6月の時点ではコロナウイルス感染はシーズン中止につながりかねない一大事。巨人は「微かに陽性」という単語で事態の収拾を図った。

・巨人坂本、大城「微陽性」新造語のワケ
・「“微陽性”などない」専門家、次々に否定 巨人・読売コロナ造語
だが、専門家らから指摘が相次ぎ、「微陽性」は数日で撤回された。

6月8日に行われたNPBとJリーグの新型コロナウイルス対策連絡会議で、賀来満夫座長(東北医科薬科大特任教授)は「微陽性という言葉は医学的にはない。これからは使わないでいただきたい」と語った。

賀来座長によると、坂本らの陽性が判明した際の巨人とのやり取りの中で、「それは微量ですね、微陽性ですね」などと発言したところ、巨人がプレスリリースに「微陽性」と使ってしまったものだという。賀来座長は「『微陽性と初めて聞いた』という声がありましたが、私も初めて『微陽性』という言葉を言いました。会話の中で出た言葉なので、今後は使わないようにお願いしたい」と“撤回”した。

専門家が会話の中で使った言葉に飛びついて、この“新語”を報道発表や親会社の記事で使ってしまった読売グループは、はしごを外された格好だ。だが、率先して「微陽性」という表現を強調してきたスポーツ報知は「坂本と大城(の検査結果の数値)が正常値にわずかに届かないとして『微陽性』という言葉が使われた」と他人事のように伝えた。

陽性は陽性。「陽性だけどウイルス量は少なかった」が科学的な正しい表現だ。読売グループは「新聞社」というよりも「興行主」の立場でニュースを発信してしまった。

造語を作ってまで迎えたシーズン120試合は無事に全日程を終了。危機管理は成功した。だが、巨人は日本シリーズで2年続けてソフトバンクに4連敗。日本一への微かな希望は木っ端微塵に打ち砕かれた。

文・写真/BBNEWS編集部

◆坂本勇人
背番号 6
カナ サカモト・ハヤト
出身校 光星学院
誕生日 1988年12月14日
年齢 31
血液型 AB
身長 186
体重 85
所属履歴 光星学院(甲)
キャリア 14年
投打 右右
ドラフト年度 06
ドラフト順位 1(高)
公式戦初出場 07年7月12日阪神=東京ドーム
年俸 5億円
昨季年俸 5億円
タイトル (優)19(首)16(安)12(出)16(ベ)09、12、16、18、19(ゴ)16、17、19
家族 独身

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