巨人「全権」原監督タクト光る

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◆巨人3-3ヤクルト◆
巨人が2年連続38度目の優勝を決めた。1リーグ時代を含め47度目。

原監督はインタビューでMVPを問われ、「まだ戦い半ば」「まだ途上にある」と、選手の名前は挙げなかった。一方で、「私もよく頑張りました」と述べた。

MVPは13連勝を記録したエース菅野だろう。そして、おじの原監督も優勝の大きな要因だ。

「全権監督」として、編成面を含めたタクトが光った。新型コロナウイルスにより開幕が延期され、開幕直前に坂本、大城が「微陽性」となったが、動じない。過密日程が敷かれた未曾有のシーズンに対応して見せた。

坂本、丸、岡本、吉川尚、大城以外はレギュラーはいない。先発も菅野、戸郷、サンチェス以外はやり繰りした。

疲労や故障に配慮し、休養を積極的に与えた。ナイター翌日のデーゲーム前や、移動日の全体練習を省略した。野手の増田大を登板させたのも話題になった。「危機管理」も得意。遊撃の坂本が体調不良で交代した際は二塁の吉川尚を遊撃から回し、さらに試合中に二塁に戻した。


編成では楽天から左のリリーフ高梨と、右の代打ウィーラーを獲得。中川が離脱したため、高梨の存在は効いた。元ドラ1の元セーブ王・沢村を放出したのも原監督ならではだ。


巨人歴代最多勝監督となり、怖いものはない。後継者とする予定の阿部二軍監督をヘッドコーチ代行に起用するなど、退任後も見据える。オフには14人程度をリストラする。

昨季は日本シリーズでソフトバンクに4タテをくらった。原監督は「我が軍」の再整備と、常勝軍団の構築を目指しているが、権力を発揮することもまた快感。

DH制導入やFAの人的補償と支配下選手70人枠の廃止、補強期限の撤廃を唱えている。自身も道半ば。かつて読売のドンがFA導入や、ドラフト改革を行ったように、歴史を繰り返したい考えだ。

文・写真/BBNEWS編集部

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