巨人‐阪神2000戦①原監督「全員が役割」7人リレー

NPB(プロ野球) 巨人 阪神

◆巨人5-3阪神◆
「伝統の一戦」は2000試合目。巨人が6投手の継投で逃げ切り、3連戦を1勝1敗とした。対戦成績は15日まで、巨人の1094勝835敗71分け。今季は巨人の4勝4敗、ゲーム差は3.5となった。

先発・サンチェスが七回途中3失点。そこから継投で繋いだが、九回は暫定的に抑えを任せている鍵谷が一死満塁の逆転機を招き、大江、野上を投入。結果的に、「一人一殺」ならぬ「一人一死」というリレーになった。

原監督は「あーえ、まあ、いろいろありましたですね」と大げさに笑った。「サンチェスも自分の中ではかなり引っ張ったつもり。リリーフ陣は打たれる前に、早めにというなかで、しっかりと役割を全員が果たしてくれた、という風に思います」


指揮官は02年に監督に就任。日本一となったが、03年秋は辞任を余儀なくされた。19年オフ、3度目の監督就任。21年、節目の試合の指揮を執って勝利した。

「まだまだ未来へ続くでしょうし、そういう中で我々が2000回目というものを、現場を預かっているというのはね、どこか幸せに感じて、明日からも英気にする」

ヒーロー決勝本塁打を放った助っ人のスモーク、そして1/3回を投げた中継ぎの大江、野上。記念の試合は、ちょっと地味なお立ち台となった。抑えのデラロサ、ビエイラが不在の非常事態。自身が好むワード「ワンチーム」を体現したリリーフ陣に感動したのか。それとも、02年からの20年に思いを馳せたのか。原監督の目は潤んでいた。

文・写真/BBNEWS編集部

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