シアトル・マリナーズのイチローと阪神・鳥谷敬、中日・根尾昂。3人が愛用している「ビモロスパイク」をご存知だろうか。
筋肉を肥大させるのではなく、神経伝達を早めて筋肉の出力を高めることにフォーカスした「初動負荷理論」に基づいて開発されたスパイクだ。
イチローが自宅や球場、キャンプ地にまで持ち込んでいる運動器具「初動負荷マシン」で身体を動かしている映像を見たことがある方も少なくないだろう。
「初動負荷理論」(Begining Movement Lord Theory)の頭文字を取って「BeMoLo」という名前になったようだ。
ソールにある3本の「ビモロバー」が特徴で、薬指から着地することでスムーズに走れるようになる。一般人のテストでは普通のスパイクに比べ、30メートル走で平均0.3~0.5秒速く走れる結果を得たという。野球の塁間は27メートルなので、0.3秒ぐらい短縮されることになる。相当に大きい。
遊撃に再挑戦する鳥谷も昨季から履いている。
オープン戦では右中間への当たりで三塁を果敢に狙い、憤死する場面もあった。ダッシュ力が増して、欲が出たのか。
公式オンラインショップでも購入出来る。ポップな色合いと俊足で目立ちそうだ。
日米で盗塁王を獲得したイチローと、守備の要となる遊撃を務め、足さばきが大切になる鳥谷と根尾。スパイク選びはとても重要だ。3人とも定位置奪取には苦戦しているが、巻き返しへ加速出来るか。足元に注目しよう。