客足鈍い台湾プロ野球「弁当」で打開なるか

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世界の主要リーグの中でいち早く4月12日に開幕、5月8日から観客の入場も始めた台湾プロ野球(CPBL)だが、観客動員数が思うように伸びず、苦戦が続いている。主因とみられるのは新型コロナウイルス対策に衛生当局が打ち出した厳格な措置。今週末からは観戦の条件が一段と緩和される見通しだが、客足は戻るだろうか。

8日の観客入場日こそ2試合とも「満席」の1000人となったCPBLだが、9日以降の7試合で1000人に達したのは1試合のみ。13日の統一ライオンズ-楽天モンキーズ戦(台南)は僅か657人の入場にとどまった。

8日の試合には蔡英文総統もメッセージを寄せるなど、プロ野球のスタンドに観客が戻ったのは台湾がコロナを克服した「象徴」の一つとされた。にもかかわらず上限の1000人にも達しないことに、各球団やマスコミもガッカリだ。

原因としてやり玉に挙がっているのは台湾政府の「中央感染症指揮センター(中央流行疫情指揮中心)」が打ち出した観戦の条件が厳しすぎること。スタンドでは薬や水分補給を除いて飲食禁止、家族でも間隔を空けて着席し、移動は禁止、マスクも外してはならない。こうした措置が敬遠されて客足が遠のいているという分析だ。

このため、CPBLは指揮センターに、観客の上限を2000人に引き上げると同時に、スタンドでの飲食や家族が一緒に観戦できるように規制を緩和するよう要望を提出。センターも大筋でこれを認め、早ければ15日から、スタンドでアルコール消毒おしぼりなどを使うことを条件に弁当を食べることや、家族が並んで観戦することが許可されるという。入場人員も2000人に引き上げられるが、目論見通りに客足が戻るかは不透明だ。

とはいえ、そんな問題はありつつも、台湾は本土での新規感染者数が連続30日「ゼロ」が続いている。いまだにプロ野球の開幕日も決められない日本から見れば、「ぜいたくな悩み」だ。

文/BBNEWS編集部 写真/instagramより

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