古巣・楽天に恨み?台湾の名将逆ギレ抗議

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17日の台湾プロ野球(CPBL)富邦ガーディアンズ-楽天モンキーズ戦で、インフィールドフライを巡って富邦の洪一中監督が激しく抗議した。

2-2で迎えた五回表の楽天の攻撃、一死から八番打者の廖健富が中越え二塁打で出塁すると、九番・梁家榮に死球で一死一、二塁となった。一番・陳晨威が打ち上げたフライは三塁へのインフィールドフライと判定された。ここで富邦の三塁手・范國宸がまさかの落球。范は慌ててボールを拾うと三塁に送球、カバーに入っていたマイク・ローリー投手は三塁ベースを踏んですぐに一塁に送球の構えを見せたが諦めてベースを離れ、二塁走者廖は歩いて三塁に到達した。

審判団が下した判定は打者走者の陳はインフィールドフライでアウト、二塁走者廖は打者走者がアウトとなっているためフォースプレイは成立せず、タッチをされていないために三塁セーフ。二死二、三塁で再開とした。インフィールドフライのルールに従った適切な判定だったが、なぜかこれに洪監督が猛抗議した。

この場面は結局ローリー投手が踏ん張って楽天に得点を許さず、七回裏に富邦が一挙6点を奪って勝利。富邦が楽天から今季初勝利を挙げたのだが、洪監督は試合後も記者団に「本当は文句をつけたくはないのだが、最近の判定はあまりにひどい」「(インフィールドフライの判定が)ボールの落下直前になって下された」などと不満をぶちまけ、CPBLに抗議の意見書を送る考えを示した。

洪監督は2004年のシーズン中にLa Newベアーズ(2011年からラミゴ・モンキーズ、現・楽天モンキーズ)の監督に就任、二軍監督を務めた2010年を除いて昨季まで指揮を執り続け、7度の台湾一に輝いた名将だ。通算勝利数は昨季終了時点でCPBL歴代1位の884勝、昨秋のプレミア12では台湾代表監督も務めた。

だが、楽天がラミゴ・モンキーズを買収した昨オフ、球団に3年契約を要求したが容れられず、富邦の監督に電撃就任して台湾球界を驚かせた。今季は4月19日の楽天戦で不自然な内角攻めの末に死球を与えて今季“世界初”の乱闘騒ぎとなったが、この日のインディールドフライ前の死球も打者・梁家榮がムッとしてマウンドに向かって何か言いかけたほどの“怪しい”球だった。そして、その直後に抗議の原因となる落球をした范國宸は今季16試合で8個目のエラー。判定への抗議には、試合前に「戦力が整わない」とこぼしていた洪監督のいら立ちが表れているようにも見えた。

CPBLのリーグ戦は楽天が2位・中信ブラザースに5.5ゲームの大差をつけて早くも独走状態となっているが、楽天と前監督の“因縁の対決”はヒートアップしている。

文/BBNEWS編集部 写真/CPBLTVより

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