原監督の“愛弟子”ナカジ、ようやく巨人初安打

巨人 ヤクルト 原語(ハラゴ)

◆ヤクルト巨人◆
やっと「H」ランプが灯った。巨人に新加入した中島が23日、12打席目にして今季初安打を放った。

中島は八回に代打で登場。ファウルの後、ボールを挟んでフォークを空振り。打ちたいあまりに上体が投手方向に傾き、球を見極められない状態だったが、4球目の抜けたフォークをすくい上げた。打球は左翼フェンスに直撃。本塁打と確信してチンタラ走っていた中島は一塁を回って慌てて加速。二塁ベース上で笑顔がはじけた。プロ17年目、22日まで通算打率.295で1759安打のベテランも、1本の安打を打つのにここまで苦労するとは思っていなかっただろう。これで打率は.100になった。

中島の安打で二、三塁となり、小林の適時打でヤクルトを突き放した。前回は負け越した首位攻防戦の初戦に大勝し、1.5ゲーム差に広げたのは大きいが、原監督はそれ以上に、中島の安打に安堵したのではないか。というのも、「ナカジとは相性が良い」などと、オリックスを自由契約になった中島の獲得に自ら乗り出し、代打要員としては破格の年俸1.5億で入団させた経緯があるからだ。

09年のWBCで共に優勝した愛弟子がよほど可愛いのか、厚遇ぶりも目立った。春季キャンプ序盤から別メニュー調整だったが宮崎、沖縄と一軍キャンプに帯同させた。故障した救援の谷岡は「サラリーマンならクビだよな。故障は職場放棄だから」と切って捨て、三軍に落としたのとは対照的だった。

中島は肝心のバットもサッパリ。オープン戦こそ打率.258も、目立ったのは内角攻めや死球に怒りを露わにし、相手投手を威嚇する姿。紳士の球団の選手とは思えぬふるまいに加え、シーズンでは11打席も無安打。それでも一軍にいるものだから、乱闘要員なのか、原監督に特別扱いをされているのかと思われかねない状況だったのだ。

このヒットで中島に当たりが戻るかはまだ不明だが、いずれにせよまだ打率1割。巻き返しがなければ、白い目で見られるのは間違いない。

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