巨人が宮崎から沖縄へ移動し、二次キャンプを行っている。KIRISHIMAサンマリンスタジアムから沖縄セルラースタジアム那覇へとメーンスタジアムも変わったが、変わらない名物もある。宮崎から沖縄へ移設された「原タワー」だ。
原タワーは打撃ケージ裏に設置される高さ3メートル弱の物見やぐらで、原監督専用の「司令塔」だ。座り心地にも配慮したのか、座席には黒いクッションもついているようだ。
高橋由伸前監督時代には「選手を高いところから見下ろすのではなく、出来るだけ近い距離、目線で接したい」との理由で撤去されていた模様だが、原監督復帰に伴い、昨秋のキャンプで復活した。
導入の経緯も興味深い。原監督が浪人時代の04年、米ヤンキースの春季キャンプを訪れた際、当時のトーリ監督が専用の「トーリタワー」から選手の動きを視察する様子に感化されたのがきっかけで、06年に監督として復帰した際に特注したという。
高橋監督時代には、ほこりをかぶらないようにしっかりとシートをかぶせて保管され、今回の復帰にあたっては塗装もし直した。視察に訪れた評論家らを原タワーに招き、原監督が話し込む姿は風物詩となりつつある。
原監督は、FAで広島から加入した丸佳浩、新外国人のビヤヌエバ(通称ビヤ)、クック(通称クッキー)、岩隈久志(通称クマさん)ら巨大戦力を日々タワーから俯瞰し、鍛え上げられた「我が軍」精鋭の絞り込みを行っている。
それにしても、宮崎から沖縄への輸送に際して、解体して組みなおしたのか、船を使ったのかが気になる…。
【今キャンプで原タワーに上った主な人物】
ジャビット
坂本勇人(勝手に上って周囲がビックリ)
稲葉篤紀日本代表監督
高橋由伸前監督
斉藤惇コミッショナー
山口寿一巨人軍オーナー
中山秀征(タレント)
過去に原タワーに上った人たち
長嶋茂雄
松井秀喜
清原和博(白いスーツ姿)
小久保裕紀
巨人担当記者