井口監督「危ないプレー」与田監督「流れの中」コリジョンに意見分かれる

NPB(プロ野球) スポーツ ロッテ 中日

◆中日2-2ロッテ◆
一度はゲームセットとなった本塁でのクロスプレーの判定をリクエストで覆し、引き分けに持ち込んだ井口監督は「しっかり取ってくれた」とコリジョンルールを適用した審判の判断を喜んだ。

問題となったのは2点を追う九回表二死二、三塁から、角中の中前打で二走・中村奨が本塁に突入した場面。大島のワンバウンド返球を本塁からやや三塁寄りで受けた木下拓に中村奨が頭から突っ込む形となった。井口監督は直後に興奮気味にコリジョンの適用を求めてリクエストしていた。

試合後、井口監督は「奨吾もけがなく済んだけど、ちょっと危ないプレー」と木下拓のプレーを問題視し、「審判がリプレーでしっかり取ってくれた」とリクエスト後の審判団の判断を支持した。

ただ、木下拓は走路を完全に塞いでいたわけではなく、2人が交錯した位置に動いたのは大島の返球を捕球するため。与田監督は「プレーの流れとしては打者走者の進塁も防がないといけないので、故意にブロックしたとは全く思ってない。ジャッジメントは受け入れざるを得ないが、野球というスポーツの中の流れの中では、あれを故意にブロックしたという判断ですから。ちょっと解釈の違いはある」と疑問を投げかけた。

楽天の星孝典二軍コーチはSNSで「コリジョンルールって難しいなと改めて思いました」「今回に関しては最初から走路に入って妨害するつもりでいるわけでもないように見えますし」と、コリジョン適用にはやや懐疑的な見解を示している。

現場のプロたちでも意見が分かれるコリジョンルール。今後のためにも、NPBはこの件についてもう少し丁寧な説明をしてもいいかもしれない。

文・写真/BBNEWS編集部

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