◆オリックス3-6ロッテ◆
ロッテ益田がプロ9年目で通算100セーブ目を挙げた。100セーブと100ホールドを達成したのは5人目。新人時代の恩師・西村監督の目の前で節目に達した。
5点リードで九回を迎え、出番はないと思われたが、無死満塁で緊急登板した。「まさか100セーブ目がこんなピンチで出ると思っていなかったので、ちょっとフワフワした感じでドキドキさせて申し訳なかった」
押し出し四球の後、適時打を浴びて3点差となったが、得意のシンカーで伏見を1-2-3のダブルプレー。ジョーンズをゴロに打ち取った。「勝って終われるように。それだけ考えて投げました」
ドラフト4位で入団し、一年目から西村監督に重用された。中継ぎとしてフル回転し、初セーブを挙げたのは12年の8月5日。抑え・薮田の不調により代役を任されたオリックス戦、舞台はこの日と同じ京セラドームだった。
益田はその試合を覚えている。だが、当時どんなプロ野球選手像を描いていたかをお立ち台で聞かれ、「(記憶と)照らし合わせない感じなので、自分でもちょっとわからないです」と不愛想にも思える答えだった。嘘ではないだろう。大学時代に内野手から投手に転向し、入団時は即戦力の評価ではなかったからだ。
1年目はバッテリーを組んでいた里崎の要求通りのコースに投げられず、厳しく叱責されて泣いたこともある。だが、キャンプのフリー打撃で「内角に投げて良いか?」とコーチに聞いた図太さを武器に、終盤のマウンドに定着した。
プロ8シーズンで7度、50試合以上に登板。昨オフは「ロッテで優勝したい」と、FA移籍を封印した。13年の33セーブが自己最多だが、既に12セーブ。「一つ一つ勝っていきたい」。優勝を目指し、9年目も最終回のマウンドを守る。
文・写真/BBNEWS編集部
◆益田直也
背番号 52
カナ マスダ・ナオヤ
出身校 関西国際大
誕生日 1989年10月25日
年齢 30
血液型 B
身長 178
体重 80
所属履歴 市和歌山商―関西国際大
キャリア 9年
投打 右右
ドラフト年度 11
ドラフト順位 4
公式戦初出場 12年3月30日楽天=K宮城
年俸 2億円
昨季年俸 1億3000万円
タイトル (新)12(セ)13
家族 既婚