まるで草野球?31日のロッテ-楽天戦は約四時間に及んだが、試合が長引いたのは5本塁打が飛び交う「打撃戦」になったからではない。「犯人」は両チーム合わせて15四死球(楽天7四死球、ロッテ8四球)に及ぶ「ノーコン」だ。
まず、酷かったのが両先発。ロッテ・有吉は4回2/3で78球を投げ4四球だったが、楽天・藤平は2回1/3で72球を投げて4四死球。藤平が完投すると、280球を要するペースだ。球数が増えると、試合時間も当然ながら長くなる。救援の酒居も2回2四球とピリッとしなかった。
解説していた里崎智也氏は藤平の不安定さに「ストライクを取るのがやっとで、コースを狙うのは難しい」と呆れるレベル。
ロッテは30日も9四球。連日の制球難に、里崎氏は「自分なら、四球を出すぐらいならど真ん中に投げ込んで来いと怒る」とし、ロッテ時代には「ど真ん中に投げて良いかと聞き返してきた投手がいたが、ど真ん中を狙っても、ど真ん中にはいかない。名前は名誉のために言わない」と話していた。
ロッテの本拠地、ZOZOマリンは「ホームランラグーン」が設置されたために今季から外野フェンスが最大4メートル前にせり出し、失点が増えるのは確実だ。
近年では楽天生命パークにラッキーゾーン(Eウィング)、ヤフオクドームにホームランテラスが設置されるなど、投手泣かせの球場は増える一方だ。
制球力の向上が求められる中での四球連発は、観ているファンも疲れる。大いに反省を求めたい。