2019年のレギュラーシーズンでは、計561回のリクエストが行われた。
成功率のトップはロッテの井口監督。46回のリクエスト中、17回を成功させた。
僅差の2位は阪神の矢野監督。9月30日の最終戦で、一塁アウトとなった高山のアピールを受け、苦笑しながらリクエストして失敗となったが、それが無ければトップだった。
3位はソフトバンクの工藤監督。リクエスト回数は少ないながら、眼力はなかなか。4位の西武・辻監督は1試合で3回成功させた。
5位の西村監督は成功数22回とトップだが、失敗数もダントツの1位。それでも、成功率は平均以上で終えた。
巨人・原監督は工藤監督同様、あまり積極的にリクエストしないタイプ。成功率は平均程度だ。
広島の緒方監督は前半戦の成功率はなかなかだったが、チームが失速した終盤に失敗を続けた。
日本ハムの栗山監督、楽天の平石監督はリクエスト数が多い割に精度は今一つ。DeNAのラミレス監督は、判定そのものに対する不満よりも自チームに有利な間を作るためにリクエストを使うケースが目立った。
中日の与田監督はリクエストしても不可解な検証結果に悩まされることが多かった。そのせいか、リクエスト回数も平均以下。積極的には使わなかった。
ヤクルト・小川監督はリクエスト回数も成功数も最低。一つ一つのプレーに対するこだわりのなさがチーム低迷の一因だったかもしれない。
順位 | 監督名 | チーム | 回数 | 成功 | 成功率 |
1 | 井口 | ロッテ | 46 | 17 | .370 |
2 | 矢野 | 阪神 | 55 | 20 | .364 |
3 | 工藤 | ソフトバンク | 35 | 12 | .343 |
4 | 辻 | 西武 | 44 | 15 | .341 |
5 | 西村 | オリックス | 70 | 22 | .314 |
6 | 原 | 巨人 | 36 | 11 | .306 |
7 | 緒方 | 広島 | 48 | 14 | .292 |
8 | 栗山 | 日本ハム | 51 | 14 | .275 |
9 | 平石 | 楽天 | 52 | 14 | .269 |
10 | ラミレス | DeNA | 49 | 13 | .265 |
11 | 与田 | 中日 | 43 | 11 | .256 |
12 | 小川 | ヤクルト | 31 | 7 | .226 |
※公式記録が非公表のため、BBニュースの独自集計。監督代行を含めた全リクエストの平均成功率は.305。