メジャーリーグ最高年俸のマイク・トラウトが韓国プロ野球(KBO)に加入したらどんな成績を残すのか?米スポーツ専門メディアがそんな分析を行った。
分析を行ったのはKBOの全米中継に乗り出し、米国の野球ファンへの売り込みに懸命なESPN。MLBとKBOを行き来した過去の選手のデータなどから、トラウトがエンゼルスからKBOに移籍した場合の「成績」をはじき出した。
その結果は、今季は打率.333、40本塁打、113打点。昨季のMLBでの成績(.291、45本塁打、104打点)よりも、本塁打が減少するという驚きの推計値となった。
理由はKBOが昨季導入した「飛ばないボール」のため。KBOは行き過ぎた「打高投低」を是正しようと、2019年に公認球の反発力を引き下げ、その結果本塁打数が40%減少した。昨季の本塁打王・朴炳鎬の記録は33本。トラウトの「40本」は大差でタイトルを獲得できる数字だ。
ただ、今季のKBOでは本塁打が一昨年に近い水準に増加している。KBOは反発力を戻していないとしているが、ESPNは2018年以前のボールを使った場合も推測した。その場合、トラウトは打率.353、61本塁打135打点という成績を残すと予測した。李承燁のKBO記録56本どころか、バレンティンのNPB記録60本も更新する「アジア最高記録」だ。
記事はKBOについて「一般的なレベルは、メジャーリーグやNPBとは違う」「3Aと2Aの間ぐらい」と評価しつつも、新型コロナウイルスのためにMLBに開幕の目途が立っていないことなどから、トラウトのKBO入りを「可能性が無いわけではない」としている。
文/BBNEWS編集部 写真/MLBサイトより