ソフト・バンデンに異変 直球、空振り取れず

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◆ソフトバンク1-9楽天◆
バンデンハークに異変。6回途中8安打7失点で今季初めて黒星がついた。前回登板も5回5失点。何が起きているのか。

工藤監督は試合後、投手陣の四球の多さを嘆いた。4投手で計7四球。8日も8四球で「四球からは何も生まれない」と話したばかり。18試合で88四球はリーグ最多で、80個台はソフトバンクのみ。バンデンハークは3四球で、四球病が伝染した。

元々、奪三振が非常に多いのに四球の少ないタイプだ。奪三振を四死球の数で割った「K/BB」は3.5を超えると優秀とされ、安定感を表す指標としてよく使われる。

バンデンハークは15年以降、5.45→6.13→3.45→2.08→11.00 と推移した。18年以外は四捨五入すれば3.50を超えており、5点台や6点台は球界トップレベル。だが、今季は2.50にとどまる。

18年は二桁勝利を挙げたが、コンディションが悪化していた。19年は腰や肘のリハビリに時間を費やし、3試合の登板に終わっている。今季は「K/BB」が18年とほぼ同じ。最速157キロをマークしたストレートも150キロ台前半が関の山。以前のようにストレートをストライクゾーンに投げれば打たれない、という状況ではなくなっている。

15年はストレートが全投球の6割に上ったが、空振り率が13.52%、見逃し率が15.99%。20年は、7回まで無安打7三振だった25日の西武戦と前回登板の2日・日本ハム戦の2試合で、空振り率は8.7%まで低下した。見逃し率は16%とほぼ同じだ。ストレートの割合は51%まで減り、変化球が増えた。

25日は来日当時のバンデンハークを彷彿とさせたが、その後2試合はまるで別人だ。

故障のムーアや石川が先発ローテーションから離脱した。前回登板で足を攣った和田も、一軍に帯同してはいるが、登録は外れている。エース・千賀が復帰したとはいえ、台所事情は依然として厳しい。バンデンハークが計算出来ないなら、工藤監督の悩みはさらに増す。

文・写真/BBNEWS編集部

◆バンデンハーク
背番号 44
フルネーム リック・バンデンハーク
出身校 セントジョージ短大
誕生日 1985年5月22日
年齢 34
身長 198
体重 105
所属履歴 セントジョージ短大―マーリンズ―オリオールズ―パイレーツ―韓国・サムスン
キャリア 6年
投打 右右
公式戦初出場 15年6月14日広島=ヤフオク
年俸 3億円
昨季年俸 4億円
家族 既婚

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