栗山監督が2日の楽天戦で、次々と新機軸を打ち出した。まずは今季初となる「ショートスターター」。投手が同じ打者と2回対戦する前に、次々と交代させる戦術だ。
先発の加藤を3回無失点で替え、四回からバーベイトをマウンドへ。これまた3回を投げ、1失点で交代させた。
加藤はオープン戦でも3回を投げたのが最長で、予定通りの継投だ。打者の目が慣れる前に替えるという狙いで、まずは一定の成果を上げたが、シーズンを通しての結果も楽しみだ。
また、好調の右打者ウィーラーに対し、三遊間に三塁、遊撃、二塁の3人を並べる守備シフトも披露した。思い切りの良い戦術だ。流し打たれるリスクより、打ち取れる可能性が高くなるメリットを選択したのだろう。
オリックスとの開幕3連戦でも、左打者の吉田正尚に対して二遊間に3人を並べるシフトも取っていた。
米大リーグから導入したショートスターターと、守備シフト。日本にも普及するか。まずは栗山監督の取り組みに注目したい。